リンゴ剥き機
アイスが食べたい 011
リンゴ剥き機

リンゴ剥き機。
そんなものがあるのか、私は知らない。
わたしがヨシモトの芸人だったとしたら、
いいたいだけやろって相方につっこまれるだろう。
リンゴ剥き機。
渋谷のハチ公前で全裸で叫んでみたい言葉ベスト3をあげろと言われれば、まずそう答えるわね。ぽりーす、ぽりーさー、ぽりーせすとに、追われるあたし。
あたしは、ちっちゃなおっぱいを揺らして、豹みたいにつっぱしる。
そこは、青山通り。
ブルジョワそうなばばあやおやじたちを
押しのけて、
金持ちのガキたちも押しのけて、
あたしはただ、呼吸をしたいの。
ラン、あたし、ランね
ばかみたい
なんだろう、
あたしは、痛みを欲しているだけかもしれない。
ほんとうは、なんでもいいのかもしれない。
いい年こいた女が、学生気分でDJオズマのバックダンサーみたいに、アホみたいなダラシナイことしていると思われるか、
精神病で自殺寸前の女が、発狂したとか、どうせそんなこと、次の日のスポーツ新聞に書かれて、出勤途中のおっさんどもの暇つぶしになるのね。
けど、あたしは
いま、
叫ばないといけないの。
カウントダウンしていく時限爆弾の前でビンラディンにフェラチオしているような気分だわ。
あのカフェで、ミックスジュースのスペシャルを頼んでも、もう治らないレベル。
あのお寺の住職のおじさんに除霊してもらったって、もはやなんの効果もないレベル。
でも、薬はのまないわよ。
おかあさんみたいには、なりたくないの。
そういえばそういうおばさんがいたっけね、
ゴダイバだっけ?
夫に抗議するためだか、夫を守るためだかなんかに裸で走ったっていう、おばさん。
あたしも、そう言われるんだわ。裸で走ったおばさんって、子供たちには笑われるんだわ。世界まる見え特捜部あたりで、楠田枝里子あたりに紹介されてサラール石井あたりに笑われるんだわ。
あたしは、速度になるの。
速度に。あたしはありえないメロディラインで、ありえないシンコペーションを刻みながら、もはやあたしではないものへと向かって後ろ髪を掴まれた時のライオネル飛鳥みたいな顔をしながら
裸で街を駆け抜けるの。
そう、あたしを見たものは死ぬわ。
あたしは、だれも呪う資格がない。
でも
どっかから
サザンとかミスチルとか流れたら、
いるやつら全員殺しそう。
マイルスだって
トム・ウェイツだってダメ。
あたしのことはもう、
どんな
うたでも、
寝かしつけることは、
できないの。
薫以外ね
でも
昨日から、乳首がカユいのよ
皮膚科に行くより、おしっこをつけとくほうがたぶん、効くわね、
さっき
つけちゃったわ
昔つきあってた 彼氏が
よくあたしを踊らせたわ。
あたしを後ろから見つめて
あたしのうなじあたりをじっと眺めてた。
気がつくと、
そこにあの人の暖かくて、濡れたベロが
吸い付いてるの。
いま
あたしはハチ公口改札横のトイレにいる。
もしまだ新宿東口の掲示板があったら
XYZと必ず書くわ。夢だったのよ、あれ
あの日、あの人に踊らされたみたいにくねって あたしは
着古した下着を脱ぐ。
さあ、扉をあければ、ぜんぶ終わるわ。
そして、すべてが始まるわ。
そしたら、リンゴ剥き機を
あたしにちょうだい。
ロフトかハンズか
99円ショップで探してちょうだい。
もし売ってなかったら、
あんたが作ってちょうだい。
たぶん、
それだけで
あたしは、
生きていけるから。
約束よ、
おばかさん
●一飯建立御粗末でした。
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リンゴ剥き機

リンゴ剥き機。
そんなものがあるのか、私は知らない。
わたしがヨシモトの芸人だったとしたら、
いいたいだけやろって相方につっこまれるだろう。
リンゴ剥き機。
渋谷のハチ公前で全裸で叫んでみたい言葉ベスト3をあげろと言われれば、まずそう答えるわね。ぽりーす、ぽりーさー、ぽりーせすとに、追われるあたし。
あたしは、ちっちゃなおっぱいを揺らして、豹みたいにつっぱしる。
そこは、青山通り。
ブルジョワそうなばばあやおやじたちを
押しのけて、
金持ちのガキたちも押しのけて、
あたしはただ、呼吸をしたいの。
ラン、あたし、ランね
ばかみたい
なんだろう、
あたしは、痛みを欲しているだけかもしれない。
ほんとうは、なんでもいいのかもしれない。
いい年こいた女が、学生気分でDJオズマのバックダンサーみたいに、アホみたいなダラシナイことしていると思われるか、
精神病で自殺寸前の女が、発狂したとか、どうせそんなこと、次の日のスポーツ新聞に書かれて、出勤途中のおっさんどもの暇つぶしになるのね。
けど、あたしは
いま、
叫ばないといけないの。
カウントダウンしていく時限爆弾の前でビンラディンにフェラチオしているような気分だわ。
あのカフェで、ミックスジュースのスペシャルを頼んでも、もう治らないレベル。
あのお寺の住職のおじさんに除霊してもらったって、もはやなんの効果もないレベル。
でも、薬はのまないわよ。
おかあさんみたいには、なりたくないの。
そういえばそういうおばさんがいたっけね、
ゴダイバだっけ?
夫に抗議するためだか、夫を守るためだかなんかに裸で走ったっていう、おばさん。
あたしも、そう言われるんだわ。裸で走ったおばさんって、子供たちには笑われるんだわ。世界まる見え特捜部あたりで、楠田枝里子あたりに紹介されてサラール石井あたりに笑われるんだわ。
あたしは、速度になるの。
速度に。あたしはありえないメロディラインで、ありえないシンコペーションを刻みながら、もはやあたしではないものへと向かって後ろ髪を掴まれた時のライオネル飛鳥みたいな顔をしながら
裸で街を駆け抜けるの。
そう、あたしを見たものは死ぬわ。
あたしは、だれも呪う資格がない。
でも
どっかから
サザンとかミスチルとか流れたら、
いるやつら全員殺しそう。
マイルスだって
トム・ウェイツだってダメ。
あたしのことはもう、
どんな
うたでも、
寝かしつけることは、
できないの。
薫以外ね
でも
昨日から、乳首がカユいのよ
皮膚科に行くより、おしっこをつけとくほうがたぶん、効くわね、
さっき
つけちゃったわ
昔つきあってた 彼氏が
よくあたしを踊らせたわ。
あたしを後ろから見つめて
あたしのうなじあたりをじっと眺めてた。
気がつくと、
そこにあの人の暖かくて、濡れたベロが
吸い付いてるの。
いま
あたしはハチ公口改札横のトイレにいる。
もしまだ新宿東口の掲示板があったら
XYZと必ず書くわ。夢だったのよ、あれ
あの日、あの人に踊らされたみたいにくねって あたしは
着古した下着を脱ぐ。
さあ、扉をあければ、ぜんぶ終わるわ。
そして、すべてが始まるわ。
そしたら、リンゴ剥き機を
あたしにちょうだい。
ロフトかハンズか
99円ショップで探してちょうだい。
もし売ってなかったら、
あんたが作ってちょうだい。
たぶん、
それだけで
あたしは、
生きていけるから。
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こっちも!
のこりゆ
詩ばっかりでは飽きたかもしれないので、ってゆうか毎日更新するわたくちがもっとも飽きるので(笑)初試みとしてCM的にアニメーションによるポエトリーリーディングを作ってみましたわい。今後気がむいたら作っていくかも!!!
アイスが食べたい 010
のこりゆ
のこりゆに
ぬくみない
あける ふた
て いれて
のこりゆ
おてて さがす
ぬくみ
ぬくくない
ぬくく、ない
スイッチ まわす
ボタン おし
ひ つく
におう
ガスストーブ
でも きらい
じゃない
きらいじゃない
じゃない
地図 みて
さがす
かふぇ
ほんとは コーヒー
のみたかった
おばさん でてくる
トイレ
かけ こむ
しんじ
ら れない
ほど
くさかった
くさ
かった
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アイスが食べたい 010
のこりゆ
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ぬくみない
あける ふた
て いれて
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ぬくくない
ぬくく、ない
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じゃない
きらいじゃない
じゃない
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こっちも!
どあ
いつもご愛顧ありがとうでござる!!!!!
それがしも詩作の限界まで
挑む所存でござるよ!!!!!
一飯建立つかまつる!!
目下おもろいことをたくらみちゅうであるがゆえ、
おまちくだされたく存じそうろう。かしこみかしこみ
一飯の恩義、清きワンクリックをカモン!!!!
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アイスが食べたい 009

どあ
最も深いところへと潜らねば、
あの泉の誰も知らない底の底へと降下していかねばならない。
常軌を逸してしまうこと。
振れてしまう針となること。
針はどっちへ振れていくのか。
そしてなにかぬめっとしたものへと触れていたことへ意識をむけること。
憑かれる。
何に。
己自身にだろうか。
違う。
もっと冷たいもの。
気狂いめいたもの。
そこはかとないもの。
前触れのないもの。
不可侵なものへと振れていくその速度。
真っ先に、
瞬きも許さず、
一言も発せず、
といきすら漏れず、
土気色の皮膚から捻られた一つの思い出、
それは、
歪。
地底を踏みつけたと感じたあの日から、
すべては誤謬とともに欺かれたのだが、
見知らぬ素振をしてそれを許したのは他ならぬおまえなのだ。
だがそこは最も浅く水分すら蒸発した塩っ辛い岩の上。
おまえは目を開け、
波の押し寄せてくる音を探した。
日が沈もうとしている。
遅い。
今すぐ飛び込め。
そこに
海は、
かならず、
ある。
お前は鈍い鉛だ。
すべての空気を放出する。
おまえは重くなる。
ぶくぶくと泡たちが水面を目指して吸い上げられていく。
あれらはおまえに取り憑いたものたちの残骸。
覆いかぶさっていたヴェールの切れ端の記録。
異端発見と適正化への誘導装置。
それらが泡としてふうっとおまえとは真逆の方向へ空中ブランコに
乗って戯れる曲芸師のように、影を残して消えていく。
おまえは暗闇へと降りていく。
あらゆる妄想や狂態や夢や邪念や印象や記憶やいつかのスナップショットや
ある映画の断片やテレビ番組のあるシーンなどが継ぎ合わされ編集されて
おまえのまえに目まぐるしく立ち現れては消え、最後の断末魔のようにとち狂う。
そして様々な声やメロディーや和音たちが一つのノイズへと収斂されるやいなや、
そこは、
静かさに満ちた。
同時にすべてが黒い沈黙で埋められ、
おまえは懐かしさとともに
言い知れぬ腹の底からの恐怖に慄く。
だが闇は静かで、なぜか優しい。
おまえを無の指先で慰撫しはじめおまえは恐怖感すらもだれかに
埋め込まれたものであったのかと笑い、最後の善意の泡がひとつ、
暗闇のなかでぽんっと割れて四散する。
それは、
人々が恐れるもの。
なぜ。
それは彼らが殺したものの姿なき屍体ゆえ。
忘れたられた憎悪ゆえ。
封じ込められた異なるもののおとずれゆえ。
普遍や恒久とされた秩序から嫌われた静かな無秩序たち。
それは怒気を発せずに、
悲しいまでに静かに怒りを湛えている。
おまえはその怒りの泉から無音の叫びを汲み取りそれをおまえの手のなかへ埋める。
埋められたその結晶をどうあつかう。
正直者のおまえはここまできてもまだ逡巡を重ね思いあぐねる。
記憶たちを裏切る。
人間的存在など忘れてしまう。
雫は凝固して錆びついた鍵になる。
闇のなかに鍵穴の形に光るところへ、
ドアをあけろ。
そう、
柔らかい暗黒の鏡面を渡っていくのだ。
何も踏み潰さずあらゆる空間を越えていけ。
無呼吸で。
酸素は無を引き離す。
鍵を入れる。
その光のなかへ。
ドアが開く。
目が無垢の侵略によって眩む。
そこは歩道だ。
車が絶えず
視界を横切っていく。
ぶおおおおおおんんんぶおおおおおおんん
振り返っても、なんもないよ、もう。
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アイスが食べたい 009

どあ
最も深いところへと潜らねば、
あの泉の誰も知らない底の底へと降下していかねばならない。
常軌を逸してしまうこと。
振れてしまう針となること。
針はどっちへ振れていくのか。
そしてなにかぬめっとしたものへと触れていたことへ意識をむけること。
憑かれる。
何に。
己自身にだろうか。
違う。
もっと冷たいもの。
気狂いめいたもの。
そこはかとないもの。
前触れのないもの。
不可侵なものへと振れていくその速度。
真っ先に、
瞬きも許さず、
一言も発せず、
といきすら漏れず、
土気色の皮膚から捻られた一つの思い出、
それは、
歪。
地底を踏みつけたと感じたあの日から、
すべては誤謬とともに欺かれたのだが、
見知らぬ素振をしてそれを許したのは他ならぬおまえなのだ。
だがそこは最も浅く水分すら蒸発した塩っ辛い岩の上。
おまえは目を開け、
波の押し寄せてくる音を探した。
日が沈もうとしている。
遅い。
今すぐ飛び込め。
そこに
海は、
かならず、
ある。
お前は鈍い鉛だ。
すべての空気を放出する。
おまえは重くなる。
ぶくぶくと泡たちが水面を目指して吸い上げられていく。
あれらはおまえに取り憑いたものたちの残骸。
覆いかぶさっていたヴェールの切れ端の記録。
異端発見と適正化への誘導装置。
それらが泡としてふうっとおまえとは真逆の方向へ空中ブランコに
乗って戯れる曲芸師のように、影を残して消えていく。
おまえは暗闇へと降りていく。
あらゆる妄想や狂態や夢や邪念や印象や記憶やいつかのスナップショットや
ある映画の断片やテレビ番組のあるシーンなどが継ぎ合わされ編集されて
おまえのまえに目まぐるしく立ち現れては消え、最後の断末魔のようにとち狂う。
そして様々な声やメロディーや和音たちが一つのノイズへと収斂されるやいなや、
そこは、
静かさに満ちた。
同時にすべてが黒い沈黙で埋められ、
おまえは懐かしさとともに
言い知れぬ腹の底からの恐怖に慄く。
だが闇は静かで、なぜか優しい。
おまえを無の指先で慰撫しはじめおまえは恐怖感すらもだれかに
埋め込まれたものであったのかと笑い、最後の善意の泡がひとつ、
暗闇のなかでぽんっと割れて四散する。
それは、
人々が恐れるもの。
なぜ。
それは彼らが殺したものの姿なき屍体ゆえ。
忘れたられた憎悪ゆえ。
封じ込められた異なるもののおとずれゆえ。
普遍や恒久とされた秩序から嫌われた静かな無秩序たち。
それは怒気を発せずに、
悲しいまでに静かに怒りを湛えている。
おまえはその怒りの泉から無音の叫びを汲み取りそれをおまえの手のなかへ埋める。
埋められたその結晶をどうあつかう。
正直者のおまえはここまできてもまだ逡巡を重ね思いあぐねる。
記憶たちを裏切る。
人間的存在など忘れてしまう。
雫は凝固して錆びついた鍵になる。
闇のなかに鍵穴の形に光るところへ、
ドアをあけろ。
そう、
柔らかい暗黒の鏡面を渡っていくのだ。
何も踏み潰さずあらゆる空間を越えていけ。
無呼吸で。
酸素は無を引き離す。
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ヨシワラ・ジャンクフード・センソウ
アイス八本目!!!
以前パルコのショートショート・ストーリー大賞にて掲載されたものです。
かなり僕っぽいっちゅうか、やりたいことが現れてるはずです。
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ランクインとあいなり申した!!!!!
ありがとうございまする!!!!!!!
励んで一飯建立いたしまする!!!!
アイスが食べたい 008

ヨシワラ・ジャンクフード・センソウ
おっ
おれのオニュウのメーシ、とっとけ
土木・造園業 社長 藤島臨済(ふじしまりんざい)
電話 090‐まるまるまるまるまるまる
コウジゲンバから騒音かとおもったら、
水色のローターの振動だったわけよ。
ね、だから おまえ汁まんさいのローターが
文房具バコで 放置プレイで うなってたわけで
おれはそれが問題だっていってるわけじゃん。
フジシマはテリヤキバーガーを ほーばりながら、
知らないバイブのことで延々と、あたしに説教した。
たばこを吸いながら食べる癖は、三年前と変わらなかった。
ねえ、あなたは いま どんなひとといて、
どんな仕事をしていて、どんな歌をうたっているの?
でもそんなことを きけたりはしないんだわ。
あなたはいつもそうやって
構造の外側から、フイウチのように外れていくんだわ。
いっちょめ、いっちょめ、ふ〜
いっちょめ、いっちょめ、ふ〜
ね、志村さんが東村山音頭で歌ってるわけよ、
三丁目の時はちがうわけよ、
でね、一丁目になったときだけ
いっちょめ、いっちょめなわけよ
だからね、ドリフのラストがいちばんすきなわけよ、すっごい坂道のね、
上にバス停みたいなとこにいくためにね、みんな ばあちゃんのかっこしたり
学ランきたりしてるわけ、ね、で、どりゃああって
坂をいっせいにのぼんだけど
ずるずるずるずるずる〜って すっころぶわけよ、ね、でもう 子供んとき
それがやりたくてやりたくて しょうがなかったわけよ、
ずるずるずるずる〜って、へへへ、で、それ毎回毎回やるわけよ、え?
そうそう御約束だったわけよ、馬鹿っぽくて 最高なわけよ、だああああってやって、
ずるずるずるずる〜って、街ぜんぶが ああいうふうに ならなきゃ 駄目なわけよ
たらふくビールをのんで黒い肌を更に黒くしたフジシマの少年のような瞳に、
あたしはこの人をまだ愛しているんだわとおもった。
あくせく、あくせく アタシはボディを使う。
広大な世界の迷子ちゃんたちのブラックホールを、
あたしのボディのホールでまぎらわせてもらうために。
だから、夜がこないうちに、一曲歌わせてちょうだい。
まあかなりんごをほおばる
ねーびーぶるーのTしゃつ
あいつはあいつはかわいい
とししたのおとこのこ
さみしがりやで なまいきで
にくらしいけど すきなの
L O V E なげきっす
わたしのことすきかしら
はっきりきかせて。。。
アタシたちは 出勤前のジャンクフード店で
昔をきれいさっぱりにするために出会ったわけだけど
でも きれいにしたちゃぶ台に また食器やビールグラスがおかれたら
あんたにチャブダイガエシされるまでアタシは知らず知らずまってるんだわ。
あんたに かえしてもらわなきゃ ダレに返してもらうっていうのよ、
あんたのためじゃなかったら ダレのためにエビスをそそぐのよ、
あんたのためだから、プロ野球選手名鑑まで買ったんじゃない
福王とか、井上とか 月ごとの平均打率とかまで、おぼえたんじゃない
でもね、あんたは奥さんと別れちゃだめだのよ、
アタシは病気もちだし、あんたと一緒にはこの世ではなれないのね。
あんたは、あの女と一緒のお墓に入らなきゃ、いけないのよ
アタシは昨日松屋でハンバーグをたべてから胃が痛いわけだけども、
あんたの女であることには、変わらないから。っていうか、あんたの女でしか、
あたしには いられないから。
あんたは、ドナーバンクに登録したりしちゃだめ、
韓国映画みたいに アタシの身代わりになっちゃだめ、
あんたわ、あんただもの。
あんなはね、あんたのあんななの、
あんたはね、あんなのあんたなの。
そろそろお化粧、
なおしてくるわね。
お、小林さん?
ああ、おれおれ、
んんー、いまね、
ちょっと飯食って かるくアワセ中なんだけど、
んんー 八時ね、三丁目のエッソのまえんとこね、
じゃーさ 車 コージに回させていくべか、
お?でーじょぶだって、んん、でーじょぶ
じゃ、うん、うん、
はいはいはい、はーい。
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おっ
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コウジゲンバから騒音かとおもったら、
水色のローターの振動だったわけよ。
ね、だから おまえ汁まんさいのローターが
文房具バコで 放置プレイで うなってたわけで
おれはそれが問題だっていってるわけじゃん。
フジシマはテリヤキバーガーを ほーばりながら、
知らないバイブのことで延々と、あたしに説教した。
たばこを吸いながら食べる癖は、三年前と変わらなかった。
ねえ、あなたは いま どんなひとといて、
どんな仕事をしていて、どんな歌をうたっているの?
でもそんなことを きけたりはしないんだわ。
あなたはいつもそうやって
構造の外側から、フイウチのように外れていくんだわ。
いっちょめ、いっちょめ、ふ〜
いっちょめ、いっちょめ、ふ〜
ね、志村さんが東村山音頭で歌ってるわけよ、
三丁目の時はちがうわけよ、
でね、一丁目になったときだけ
いっちょめ、いっちょめなわけよ
だからね、ドリフのラストがいちばんすきなわけよ、すっごい坂道のね、
上にバス停みたいなとこにいくためにね、みんな ばあちゃんのかっこしたり
学ランきたりしてるわけ、ね、で、どりゃああって
坂をいっせいにのぼんだけど
ずるずるずるずるずる〜って すっころぶわけよ、ね、でもう 子供んとき
それがやりたくてやりたくて しょうがなかったわけよ、
ずるずるずるずる〜って、へへへ、で、それ毎回毎回やるわけよ、え?
そうそう御約束だったわけよ、馬鹿っぽくて 最高なわけよ、だああああってやって、
ずるずるずるずる〜って、街ぜんぶが ああいうふうに ならなきゃ 駄目なわけよ
たらふくビールをのんで黒い肌を更に黒くしたフジシマの少年のような瞳に、
あたしはこの人をまだ愛しているんだわとおもった。
あくせく、あくせく アタシはボディを使う。
広大な世界の迷子ちゃんたちのブラックホールを、
あたしのボディのホールでまぎらわせてもらうために。
だから、夜がこないうちに、一曲歌わせてちょうだい。
まあかなりんごをほおばる
ねーびーぶるーのTしゃつ
あいつはあいつはかわいい
とししたのおとこのこ
さみしがりやで なまいきで
にくらしいけど すきなの
L O V E なげきっす
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はっきりきかせて。。。
アタシたちは 出勤前のジャンクフード店で
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でも きれいにしたちゃぶ台に また食器やビールグラスがおかれたら
あんたにチャブダイガエシされるまでアタシは知らず知らずまってるんだわ。
あんたに かえしてもらわなきゃ ダレに返してもらうっていうのよ、
あんたのためじゃなかったら ダレのためにエビスをそそぐのよ、
あんたのためだから、プロ野球選手名鑑まで買ったんじゃない
福王とか、井上とか 月ごとの平均打率とかまで、おぼえたんじゃない
でもね、あんたは奥さんと別れちゃだめだのよ、
アタシは病気もちだし、あんたと一緒にはこの世ではなれないのね。
あんたは、あの女と一緒のお墓に入らなきゃ、いけないのよ
アタシは昨日松屋でハンバーグをたべてから胃が痛いわけだけども、
あんたの女であることには、変わらないから。っていうか、あんたの女でしか、
あたしには いられないから。
あんたは、ドナーバンクに登録したりしちゃだめ、
韓国映画みたいに アタシの身代わりになっちゃだめ、
あんたわ、あんただもの。
あんなはね、あんたのあんななの、
あんたはね、あんなのあんたなの。
そろそろお化粧、
なおしてくるわね。
お、小林さん?
ああ、おれおれ、
んんー、いまね、
ちょっと飯食って かるくアワセ中なんだけど、
んんー 八時ね、三丁目のエッソのまえんとこね、
じゃーさ 車 コージに回させていくべか、
お?でーじょぶだって、んん、でーじょぶ
じゃ、うん、うん、
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レプリカ
七本目の「アイス」です。
これは10年前くらいからちょこちょこと書いてて、
何度も修正に継ぐ修正を入れて完成したもの。
なんか懐かしい。
ブログランキング四日目で29位まで上がりました!!!!
がんがん行きたいっす!!よろしくおねがいします。
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アイスが食べたい 007
レプリカ

昨日、天皇が死んだ。
父親が胸に手を当てて「君が代」を歌いだした。
咳の発作で最後まで歌えなかった。
その日、おれは生まれて初めて煙草を吸った。
スピーカを持って、学生寮の屋上に登った。
ひつじ雲が空に伸びていた。
まんまるい地球のどっかで
我々が戦っている
我々が死んで腐りかけている
蝿にまみれて
蛆にまみれて
金にまみれて
慾にまみれて
戦争が終わらない
PTAたちのせいで
トップブリーダーたちのせいで
メイク・アップ・アーティストたちのせいで
コマザワンヌたちのせいで
街頭献血制度のせいで
そう
報告するならば
我々は
我々にだいたい、欺かれてる
That’s why I have to doubt everything
That’s why I have to believe everything
赤いパプリカ
黄色いパプリカ
黒いのはカビたやつ
150センチ未満はみんな
我々が
それにきづくのを待っている
150センチ以上はみんな
もはや
おんがくは
聴こえない
じじつ
おまえたちの脳で
ホロコーストを繰り返している
じじつ
おまえたちは
善人なんかじゃない
おまえも
おまえも
おまえも
あんたも
じじつ
おまえたちは
才能のかけらもない
ダサダサぼっち
ナンセンス傍若無人戦隊
個性心理教の勧誘に騙されて
思い込みのローン地獄
おまえらが
僕ちんたちをおばかにして
おまえらが
ここに寝かしつけた
僕ちんは怒ってはいない
もう過ぎてしまったから
もう生まれてしまったんだから
痛いこになってしまって数十年
あんなこといいな でけたらいいな
こんなこと あんなこと
もう戻れないけど
That’s why I have to doubt everything
That’s why I have to believe everything
赤いパプリカ
黄色いパプリカ
青いのはカビたやつ
おまえたちは
ばればれだぞ
おまえたちのすべては
溶けだして、ドロドロだぞ
でも
僕ちんたちの感性は
毎日にぶっていくぞ
でも
彼は見てる
彼は見つめてる
彼の目は監視する
おまえを
おまえを
おまえを
おまえを
おまえを
あんたを
服部君、ごめんな。
恵美子、幸せにな。
コージ、元気でな。
斎藤、エイズになるなよ。
親父、あんまし酒ばっか飲むな。
おふくろ、期待させてごめんな。
あんたもか?
あんたも一味か?
ねえねえ
想像すらできないにょ
なーんにも
だーれも
しんじれにゃいにょ
僕ちんにできるのは
このおててふたつで
てあたりしだい
タッチしまくることだけ
終らないセクハラみたいに
無様といわれてもよし
だって
あんたらの言葉に
もう一度
意味をみつけるため
屁ぶっこいてかざすライターガス欠
おまえたちの童貞面にイナイイナイバースペシャル
おまえらが考えもつかない背徳センスで
生物学的恥辱を与えるため、
とにかくここでイナイイナイバー
根絶やしにしてくれる、愛のスプレーを発射
十字架のネックレスを捨てなさい
お数珠を川へ投げなさい
赤い旗のことは忘れなさい
ターバンを脱ぎなさい
教科書を焼却炉で燃やしなさい
年金とか払うのはやめなさい
成人式など帰りなさい
新聞を斜めに引き裂きなさい
雑誌は立ち読みだけにしなさい
電化製品を電気屋に売りなさい
エスキモーに冷蔵庫を売るとかいってるアホは無視しなさい
風呂は毎日入ることも
入浴剤なんかいれることもない
眉毛なんか抜くなら全部抜きなさい
我々はみんな詐欺師ですよ
みんな みんな ねずみ講ですよ
ワン・ツー・ワン・ツー、悪徳ショー
ワン・ツー・ワン・ツー、霊感ショー
ぜんぶまるごとするっとえぶりしんぐ 剥ぎ捨てなさい
おめんを被るのはやめなさい
お金はぜんぶ寄付してしまいなさい
最後まで残ったものだけ信じなさい
それがおまえだから
それがむきだしの
おまえだから
それに名をあたえよう
むふっ
むふっ むふっ
それを部屋にもトイレにも
張り続ける人 プライスレス
That’s why I have to doubt everything
That’s why I have to believe everything
赤いパプリカ
黄色いパプリカ
腐敗したパプリカ
ぼくはどれでもいい
きみはどれにする
モダンのツラをした田舎者と下民たち、
田んぼに帰っておらが田を耕せ
鍬もて
鋤もて
あほづらに
埋めや減らせや
おまえらの醜塊。
耐えや 偲べや
生き物の嘆き
ほな 唄い狂えや
浮世の泡とて しりゃにゃんせ
恥じよ、日教組。
恥じよ、メリケン粉。
恥じよ、教育ママ。
恥じよ、リストラパパ。
おまえらの恥をみんなチャンポンにして
おまえらの食卓に黒猫トラックで搬送してやるのだ
おまえらの恥はおまえらのなかで
永久リサイクルしてればいいのだから
ぶーぶーぜんぶ粉々にして
コンクリを剥がして粉にして
漢方としてシナに売却
とにかく
ブナと杉の森を作れ
どんぐり喰って
栗を喰え
だが
僕たちはここに残る
僕たちのなかの
僕たちを狩り尽くすために
彼は見ている
彼は見つめている
彼の目は監視する
おまえを
おまえを
おまえを
おまえを
おまえを
あんたを
おまえすら
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これは10年前くらいからちょこちょこと書いてて、
何度も修正に継ぐ修正を入れて完成したもの。
なんか懐かしい。
ブログランキング四日目で29位まで上がりました!!!!
がんがん行きたいっす!!よろしくおねがいします。
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アイスが食べたい 007
レプリカ

昨日、天皇が死んだ。
父親が胸に手を当てて「君が代」を歌いだした。
咳の発作で最後まで歌えなかった。
その日、おれは生まれて初めて煙草を吸った。
スピーカを持って、学生寮の屋上に登った。
ひつじ雲が空に伸びていた。
まんまるい地球のどっかで
我々が戦っている
我々が死んで腐りかけている
蝿にまみれて
蛆にまみれて
金にまみれて
慾にまみれて
戦争が終わらない
PTAたちのせいで
トップブリーダーたちのせいで
メイク・アップ・アーティストたちのせいで
コマザワンヌたちのせいで
街頭献血制度のせいで
そう
報告するならば
我々は
我々にだいたい、欺かれてる
That’s why I have to doubt everything
That’s why I have to believe everything
赤いパプリカ
黄色いパプリカ
黒いのはカビたやつ
150センチ未満はみんな
我々が
それにきづくのを待っている
150センチ以上はみんな
もはや
おんがくは
聴こえない
じじつ
おまえたちの脳で
ホロコーストを繰り返している
じじつ
おまえたちは
善人なんかじゃない
おまえも
おまえも
おまえも
あんたも
じじつ
おまえたちは
才能のかけらもない
ダサダサぼっち
ナンセンス傍若無人戦隊
個性心理教の勧誘に騙されて
思い込みのローン地獄
おまえらが
僕ちんたちをおばかにして
おまえらが
ここに寝かしつけた
僕ちんは怒ってはいない
もう過ぎてしまったから
もう生まれてしまったんだから
痛いこになってしまって数十年
あんなこといいな でけたらいいな
こんなこと あんなこと
もう戻れないけど
That’s why I have to doubt everything
That’s why I have to believe everything
赤いパプリカ
黄色いパプリカ
青いのはカビたやつ
おまえたちは
ばればれだぞ
おまえたちのすべては
溶けだして、ドロドロだぞ
でも
僕ちんたちの感性は
毎日にぶっていくぞ
でも
彼は見てる
彼は見つめてる
彼の目は監視する
おまえを
おまえを
おまえを
おまえを
おまえを
あんたを
服部君、ごめんな。
恵美子、幸せにな。
コージ、元気でな。
斎藤、エイズになるなよ。
親父、あんまし酒ばっか飲むな。
おふくろ、期待させてごめんな。
あんたもか?
あんたも一味か?
ねえねえ
想像すらできないにょ
なーんにも
だーれも
しんじれにゃいにょ
僕ちんにできるのは
このおててふたつで
てあたりしだい
タッチしまくることだけ
終らないセクハラみたいに
無様といわれてもよし
だって
あんたらの言葉に
もう一度
意味をみつけるため
屁ぶっこいてかざすライターガス欠
おまえたちの童貞面にイナイイナイバースペシャル
おまえらが考えもつかない背徳センスで
生物学的恥辱を与えるため、
とにかくここでイナイイナイバー
根絶やしにしてくれる、愛のスプレーを発射
十字架のネックレスを捨てなさい
お数珠を川へ投げなさい
赤い旗のことは忘れなさい
ターバンを脱ぎなさい
教科書を焼却炉で燃やしなさい
年金とか払うのはやめなさい
成人式など帰りなさい
新聞を斜めに引き裂きなさい
雑誌は立ち読みだけにしなさい
電化製品を電気屋に売りなさい
エスキモーに冷蔵庫を売るとかいってるアホは無視しなさい
風呂は毎日入ることも
入浴剤なんかいれることもない
眉毛なんか抜くなら全部抜きなさい
我々はみんな詐欺師ですよ
みんな みんな ねずみ講ですよ
ワン・ツー・ワン・ツー、悪徳ショー
ワン・ツー・ワン・ツー、霊感ショー
ぜんぶまるごとするっとえぶりしんぐ 剥ぎ捨てなさい
おめんを被るのはやめなさい
お金はぜんぶ寄付してしまいなさい
最後まで残ったものだけ信じなさい
それがおまえだから
それがむきだしの
おまえだから
それに名をあたえよう
むふっ
むふっ むふっ
それを部屋にもトイレにも
張り続ける人 プライスレス
That’s why I have to doubt everything
That’s why I have to believe everything
赤いパプリカ
黄色いパプリカ
腐敗したパプリカ
ぼくはどれでもいい
きみはどれにする
モダンのツラをした田舎者と下民たち、
田んぼに帰っておらが田を耕せ
鍬もて
鋤もて
あほづらに
埋めや減らせや
おまえらの醜塊。
耐えや 偲べや
生き物の嘆き
ほな 唄い狂えや
浮世の泡とて しりゃにゃんせ
恥じよ、日教組。
恥じよ、メリケン粉。
恥じよ、教育ママ。
恥じよ、リストラパパ。
おまえらの恥をみんなチャンポンにして
おまえらの食卓に黒猫トラックで搬送してやるのだ
おまえらの恥はおまえらのなかで
永久リサイクルしてればいいのだから
ぶーぶーぜんぶ粉々にして
コンクリを剥がして粉にして
漢方としてシナに売却
とにかく
ブナと杉の森を作れ
どんぐり喰って
栗を喰え
だが
僕たちはここに残る
僕たちのなかの
僕たちを狩り尽くすために
彼は見ている
彼は見つめている
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ひ・ぶん・ぶん
アイスが食べたい 006
ひ・ぶん・ぶん

タダ券をポケットに入れたまま
回した洗濯機が
終了の合図を僕らに送った時、
夢遊病者のアンドウは、
翼を折り畳んで
縞柄の鞄に仕舞い込んだのだが
ネイルサロンから出てきたトンカツ屋の娘、
ユウコは
ピカピカにサイケな色を放つ爪をテカらせて
アンドウとすれ違い様に
サービスカードをポケットの裾から
落としてしまい
それは十五時四十八分十一秒に
その街路に吹いた風によって拐われて
車道脇の路側帯まで舞っていったのだが
初老のジツカワがそれを拾い上げ
老眼鏡を外してそれを凝視したのだが、
そこに丁度
参院選を闘うナメカワサトミの演説が始まり、
鼻からピアスをあけたコバヤカワがそれを睨み、
彼のリュックサックから
若き日のアンナ・カレニーナが顔を出したその頃、
昨日右翼団体に入隊したピアニストのヤブ睨みのフジタが買出しから事務所に
戻るためにスーパーの袋に麦茶の元のハコを詰めて
交差点を渡ろうとしてたのだが、
僕はボードレールの一説を頭の中にループさせて世界中の風景を蔑むように、
溢れ出せる限りの愛をマクドナルド横の交差点の中央部分で
隣人たちにテレパシーで送ろうとしたのだが、
ユウコは僕の方にやって来て、
遅かったじゃないと涙目で言うものだから
僕の愛と蔑みとテレパシーは止んでしまって、
僕はランチの時間が近いことを思い出したのだが、
ジツカワは僕を捕まえて
「世界に拒絶された人のために 愛の署名をください」と
ユウコが落としたサービスカードを持ちながら言うものだから、
僕はナメカワサトミのダミゴエの演説から逃れるように
ジツカワの差し出すB5の用紙に
葛飾G歌麿と書き込んだのだが、
ユウコがサービスカードに気づいて、
ジツカワからそれを引ったくり
よじった体が交差点を渡りきったフジタの体にぶつかり、
フジタは手から麦茶の袋が入った大量のハコを道にぶちまけたのだが
コバヤカワは汚物を見るような目で 麦茶のハコを見下ろし、
一つの麦茶のハコを無意識の正確さで踏みつけたのだが
そこに鞄から翼を取り出したアンドウがやってきて
しきりに空中から頭を下げまくるので、
僕はボードレールの一説を忘れて
僕の服にこびりついた
タダ券の残骸をむしりとって
ランチを取りに そこへ向かった。
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ひ・ぶん・ぶん

タダ券をポケットに入れたまま
回した洗濯機が
終了の合図を僕らに送った時、
夢遊病者のアンドウは、
翼を折り畳んで
縞柄の鞄に仕舞い込んだのだが
ネイルサロンから出てきたトンカツ屋の娘、
ユウコは
ピカピカにサイケな色を放つ爪をテカらせて
アンドウとすれ違い様に
サービスカードをポケットの裾から
落としてしまい
それは十五時四十八分十一秒に
その街路に吹いた風によって拐われて
車道脇の路側帯まで舞っていったのだが
初老のジツカワがそれを拾い上げ
老眼鏡を外してそれを凝視したのだが、
そこに丁度
参院選を闘うナメカワサトミの演説が始まり、
鼻からピアスをあけたコバヤカワがそれを睨み、
彼のリュックサックから
若き日のアンナ・カレニーナが顔を出したその頃、
昨日右翼団体に入隊したピアニストのヤブ睨みのフジタが買出しから事務所に
戻るためにスーパーの袋に麦茶の元のハコを詰めて
交差点を渡ろうとしてたのだが、
僕はボードレールの一説を頭の中にループさせて世界中の風景を蔑むように、
溢れ出せる限りの愛をマクドナルド横の交差点の中央部分で
隣人たちにテレパシーで送ろうとしたのだが、
ユウコは僕の方にやって来て、
遅かったじゃないと涙目で言うものだから
僕の愛と蔑みとテレパシーは止んでしまって、
僕はランチの時間が近いことを思い出したのだが、
ジツカワは僕を捕まえて
「世界に拒絶された人のために 愛の署名をください」と
ユウコが落としたサービスカードを持ちながら言うものだから、
僕はナメカワサトミのダミゴエの演説から逃れるように
ジツカワの差し出すB5の用紙に
葛飾G歌麿と書き込んだのだが、
ユウコがサービスカードに気づいて、
ジツカワからそれを引ったくり
よじった体が交差点を渡りきったフジタの体にぶつかり、
フジタは手から麦茶の袋が入った大量のハコを道にぶちまけたのだが
コバヤカワは汚物を見るような目で 麦茶のハコを見下ろし、
一つの麦茶のハコを無意識の正確さで踏みつけたのだが
そこに鞄から翼を取り出したアンドウがやってきて
しきりに空中から頭を下げまくるので、
僕はボードレールの一説を忘れて
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アイスが食べたい 005
アイスが食べたい。

りんりんりん、りんりんりん
っていう電話は、もうないよな。
つんつんつん、つんつんつん
なんてしあう相手は、もういないよな。
あぁ
めんどくさい
とっても。
トイレに戻って、水を流すくらいならぼかぁ、
ズラかぶって婆さんの服を着て、コマネチをしつづけるよね、
だってぼかぁは世界中の平和と核バランスについて考えるのに、ぜんぶのブドウ糖を使わなくちゃだからさ。
りんごも、タマネギも、だいこんも、お肉も、だいぶ腐ってしまったな。
パンは黴びて、青と白のハーモニー。どこかで腐った魚の臭いがするな。
けども、ぼくはフランスの第三帝政について、ここで考え続けなければならないのだ。ちみらの日常のなかでよたよたするわけにはいかぬのだよ。
ああ、
めんどくさい。
あの娘といえば、どこかに消えてしまって
僕はといえば、頭にきてあの娘のアドレスを消してしまって
僕らはもう、たぶんこの世では会えない。
と思ってもにんげんというやつはアホだから、どっかで出会えるかもしれないなどと期待してしまっていて、ヒトゴミのなかを歩いていると、あの娘の面影を無意識に探したりしてしまうものだから、ぼかぁはニヒルに自嘲するしかないのだよ。
六本木の交差点の前のトウミツ前で、
ぼかぁ ぽけえっとずっとタバコを吸ってたなぁ。一箱半ぐらいね。
だから、ぼかぁ、アイスが食べたい。
いま、下痢してるんだけどね。
ほんとうは、
もう一度こう言いたいのにな。
君の席のとなりに、
座っていいかな、って。
ぐすんだね、
まったく。
解説するとだな、
君の顔をじっとみるのは
恥ずかしいから、
ただとなりに座りたいわけよ。
まったく
君のパフュームの匂いは、ほんとうに格別だ、った。よー、
悲しむだけのゆとりぐらい、
神の不在を証明しようとしている
みじんのひまもないぼくにも、
まだ、あるんだな、
きみと食べた
あの料理は、
ほんとに
おいしかった。
あの日、
みた月は、
とても
まばゆかった。
ああ、
すべてが
忙しい。
たてじまとよこじまがジンチトリをしているなかで、ぼかぁ缶けりしようと提案したことがある。息子のむけてないあいつらはめをひんむいて、こっちに鉄パイプふりまわしながら威嚇してきたものだから、ぼかぁ降参したなぁ
ぼかぁ うまれつき平和主義者であり、ふぇみにんだんだなぁ
荒れ狂うのは、ぼくらノーブルのすることじゃあない。
ノーブルってぇのはね、
うまれつき どっかでコンサバなんだな。
ぼくはね、ここでメディアの暴力について社会学的にかんがえなくてはならないんだな。ノーブルの仕事は、おんぶだっこでブリッジすることなんだな。なにノブレスオブリッジとかけてるんだがな、君らにはわからんだろうな。くくくくく、、ふー
でも
ひだりもみぎも
やけにさわがしいねぇ
ちみらが
いつまでも
そんな風だから
ぼかぁ、
こんなに、
忙しんじゃないか。
でも、ぼくでも夢想することがある。
ぼくも、にんげんにまみれて、
ネクタイをしめて、
微笑みを浮かべて、
上司におべっかをいうんだ。
飲み会でちょっとエロい同僚のけつをなでて、
上司に説教された宴会場に、
寝ゲロを吐いて
翌日社内で総スカンに合うんだ。
でもぼかぁなぜか社長に気に入られて
銀行かなんかの頭取かなんかのオジョウと御見合いする。
なんだかしらなけいれど
ぼかぁ漫喫について熱く語ってしまい、
相手が漫喫ってなんですかなどと真顔で聞いてくるものだから
ぼかぁ緊張して、
おちゃを御見合い相手のおかあさんに
ひっかけてしまい、
おおやけどを負わせるんだ。
そしたら社長夫人の痩せたばばあが
とんだそそうだなんだ抜かすから
ぼかぁ かあっとなってしまって
ばばあをおしよけて
オジョウに軽く会釈して
リンダリンダを大声で歌いながら
原チャリを飛ばしてかえろうとするんだが
すぐちかくのコンクリの塀にそのままぶっこんでしまって、
竹林に乗り入れて原チャは大破するんだが
不思議と傷ひとつなくて、
ぼかぁ人生というものの不思議さを噛み締めるんだなあ。
結局 有り金ぜんぶ使って
家までタクシーでかえってしまうんだな。
どんなに夢想しても
ぼかぁ結局、ここに帰ってきて、
こうして非ユークリッドの整合性について検証しなくてはならないわけよ。
通勤電車に乗るくらいなら、ぼかぁスフィンクスのところまでいってきて、ぼくに質問してくださいと頼んで、朝は四つ、昼は二つ、夜は三つのものはなんだとかぬかされたら、女の浮気心かなぁとかいってやるほうがましなんだな。今は財布に三千円も、ないけれど。
だから、アイスが食べたい。
むしょうに。ほんしんから。
ごんごんごん、ごんごんごごん
壁を殴ったら、
手は、
痛いんだな。
そのまんまのんでみた醤油は、
ほんとうに、
しょっぱいんだな。
壁時計はもう、午後。
くるってるだろ、これ
まだ、
アイスぐらい
買えるわけよ。
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っていう電話は、もうないよな。
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あぁ
めんどくさい
とっても。
トイレに戻って、水を流すくらいならぼかぁ、
ズラかぶって婆さんの服を着て、コマネチをしつづけるよね、
だってぼかぁは世界中の平和と核バランスについて考えるのに、ぜんぶのブドウ糖を使わなくちゃだからさ。
りんごも、タマネギも、だいこんも、お肉も、だいぶ腐ってしまったな。
パンは黴びて、青と白のハーモニー。どこかで腐った魚の臭いがするな。
けども、ぼくはフランスの第三帝政について、ここで考え続けなければならないのだ。ちみらの日常のなかでよたよたするわけにはいかぬのだよ。
ああ、
めんどくさい。
あの娘といえば、どこかに消えてしまって
僕はといえば、頭にきてあの娘のアドレスを消してしまって
僕らはもう、たぶんこの世では会えない。
と思ってもにんげんというやつはアホだから、どっかで出会えるかもしれないなどと期待してしまっていて、ヒトゴミのなかを歩いていると、あの娘の面影を無意識に探したりしてしまうものだから、ぼかぁはニヒルに自嘲するしかないのだよ。
六本木の交差点の前のトウミツ前で、
ぼかぁ ぽけえっとずっとタバコを吸ってたなぁ。一箱半ぐらいね。
だから、ぼかぁ、アイスが食べたい。
いま、下痢してるんだけどね。
ほんとうは、
もう一度こう言いたいのにな。
君の席のとなりに、
座っていいかな、って。
ぐすんだね、
まったく。
解説するとだな、
君の顔をじっとみるのは
恥ずかしいから、
ただとなりに座りたいわけよ。
まったく
君のパフュームの匂いは、ほんとうに格別だ、った。よー、
悲しむだけのゆとりぐらい、
神の不在を証明しようとしている
みじんのひまもないぼくにも、
まだ、あるんだな、
きみと食べた
あの料理は、
ほんとに
おいしかった。
あの日、
みた月は、
とても
まばゆかった。
ああ、
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忙しい。
たてじまとよこじまがジンチトリをしているなかで、ぼかぁ缶けりしようと提案したことがある。息子のむけてないあいつらはめをひんむいて、こっちに鉄パイプふりまわしながら威嚇してきたものだから、ぼかぁ降参したなぁ
ぼかぁ うまれつき平和主義者であり、ふぇみにんだんだなぁ
荒れ狂うのは、ぼくらノーブルのすることじゃあない。
ノーブルってぇのはね、
うまれつき どっかでコンサバなんだな。
ぼくはね、ここでメディアの暴力について社会学的にかんがえなくてはならないんだな。ノーブルの仕事は、おんぶだっこでブリッジすることなんだな。なにノブレスオブリッジとかけてるんだがな、君らにはわからんだろうな。くくくくく、、ふー
でも
ひだりもみぎも
やけにさわがしいねぇ
ちみらが
いつまでも
そんな風だから
ぼかぁ、
こんなに、
忙しんじゃないか。
でも、ぼくでも夢想することがある。
ぼくも、にんげんにまみれて、
ネクタイをしめて、
微笑みを浮かべて、
上司におべっかをいうんだ。
飲み会でちょっとエロい同僚のけつをなでて、
上司に説教された宴会場に、
寝ゲロを吐いて
翌日社内で総スカンに合うんだ。
でもぼかぁなぜか社長に気に入られて
銀行かなんかの頭取かなんかのオジョウと御見合いする。
なんだかしらなけいれど
ぼかぁ漫喫について熱く語ってしまい、
相手が漫喫ってなんですかなどと真顔で聞いてくるものだから
ぼかぁ緊張して、
おちゃを御見合い相手のおかあさんに
ひっかけてしまい、
おおやけどを負わせるんだ。
そしたら社長夫人の痩せたばばあが
とんだそそうだなんだ抜かすから
ぼかぁ かあっとなってしまって
ばばあをおしよけて
オジョウに軽く会釈して
リンダリンダを大声で歌いながら
原チャリを飛ばしてかえろうとするんだが
すぐちかくのコンクリの塀にそのままぶっこんでしまって、
竹林に乗り入れて原チャは大破するんだが
不思議と傷ひとつなくて、
ぼかぁ人生というものの不思議さを噛み締めるんだなあ。
結局 有り金ぜんぶ使って
家までタクシーでかえってしまうんだな。
どんなに夢想しても
ぼかぁ結局、ここに帰ってきて、
こうして非ユークリッドの整合性について検証しなくてはならないわけよ。
通勤電車に乗るくらいなら、ぼかぁスフィンクスのところまでいってきて、ぼくに質問してくださいと頼んで、朝は四つ、昼は二つ、夜は三つのものはなんだとかぬかされたら、女の浮気心かなぁとかいってやるほうがましなんだな。今は財布に三千円も、ないけれど。
だから、アイスが食べたい。
むしょうに。ほんしんから。
ごんごんごん、ごんごんごごん
壁を殴ったら、
手は、
痛いんだな。
そのまんまのんでみた醤油は、
ほんとうに、
しょっぱいんだな。
壁時計はもう、午後。
くるってるだろ、これ
まだ、
アイスぐらい
買えるわけよ。
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しっぺがえしがえし

見上げるとそこは青い残骸
中指のカケラをくわえた小童(わっぱ)が
チビたおいらの鉛筆をかっさらい
電信柱につっ込んで
今日も楽しく過ごせたね
喜々色ルンルン タラランラン
子犬に化けると話す犬語
力のつきた人力車
あの娘を乗せて沈んでく
マフラーまいたあの首が
お水のなかへお漬物
水音ぴしゃぴしゃ タラランラン
酔っ払いの靴をもらいできたクツヅレ
三味線教室前 過ぎて
肉屋のかみさんにウインク
メンチを揚げるる後ろ姿にゃ
仄い光が テカテカと
百円玉が一つたらない
肉汁ジュルジュル タラランラン
●珍しく短め〜〜
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アイスが食べたい 003
● ママは兵隊

あさおきて ママは庭に うんと お水をまく ぼくとパパが おきると
ママは ご飯をだす
僕のはなしをきいて パパのぐちをきいて
ママは お皿を 洗って
にっこり ほほえむ
お店の時間がやってくる
シャッターが 自動的に ういーんと あく
ママは お店のすべてを きれいに お掃除
さいしょのお客さんが やってくる
ママはコーヒーを いれて
その人のぐちを きく
カウンターは ぐちぐちとして 満席になる
団体席で おばさんたちが 4人でくる
ママは 軽口をきいて おばさんたちを なごましてる
パートの子が お皿を割ると
ママは お得意の切り返しで おきゃくさまを わらわせる
ママは兵隊
ばねゆびの痛みを こらえながら
ブロック注射は しないと 決めた
ママは兵隊
満月の夜も 月のない夜も
あたらしいお料理の けんきゅう
あらいものを やっつけて
団体の コーヒーを やっつけて
3人前の ピラフを つくって
たりなかった サラダを マッハでつくって
おじさんたちや おばさんたちを はげまして なごまして
1日が おわるまで そのときまで
ちいさな からだで かけまわる
ママは兵隊
どこにもいかず ぐちもいわず
ママは兵隊
ずっと そこに いてくれる
やくざのおじさんも びょうきのおばさんも
おえらいおばさんも せけんしらずなおにいさんも
みんな みんな ママのうつわで だいまんぞく
パパも兵隊
ろうたいに むちをうって
食パンをかいに 車をだして
ピラフを いために キッチンにこもって
フキンを しぼりに 腰をまげて
かわいい むすこに おこづかい
そろそろ いやな おきゃくが くるから
しんぶんと いっしょに トイレにいく じかん
まいにち まいにち おなじだけ
まいにち まいにち ひとつづつ
お店の レジを しめた あと
ママは やっと 息をつき
おふろあがりの ぼくを みる。
あんたが とっても ちっちゃいとき
ママが 風邪を ひいたのね
ちっちゃい ちっちゃい あんたがね
フキンを しぼって いっしょうけんめい
あたしの おでこに のせたのね
ごほん ごほんって 咳したら
ママ かわいちょ かわいちょ っていって
おんぶひもで あたしを おぶろうとするのよ
びょーいん びょーいん ってかつごうと するの
あのときは 涙でたよ、ほんと。
おくにのためでも あかがみでも やっかみでも うらみでも ない
あたしは いきてるのを かんしゃ、
だって じゅうぶん しあわせだもん
さ、もう ねなさい
あしたも しごとだから
●三つめっす!一飯建立御粗末でした。
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● ママは兵隊

あさおきて ママは庭に うんと お水をまく ぼくとパパが おきると
ママは ご飯をだす
僕のはなしをきいて パパのぐちをきいて
ママは お皿を 洗って
にっこり ほほえむ
お店の時間がやってくる
シャッターが 自動的に ういーんと あく
ママは お店のすべてを きれいに お掃除
さいしょのお客さんが やってくる
ママはコーヒーを いれて
その人のぐちを きく
カウンターは ぐちぐちとして 満席になる
団体席で おばさんたちが 4人でくる
ママは 軽口をきいて おばさんたちを なごましてる
パートの子が お皿を割ると
ママは お得意の切り返しで おきゃくさまを わらわせる
ママは兵隊
ばねゆびの痛みを こらえながら
ブロック注射は しないと 決めた
ママは兵隊
満月の夜も 月のない夜も
あたらしいお料理の けんきゅう
あらいものを やっつけて
団体の コーヒーを やっつけて
3人前の ピラフを つくって
たりなかった サラダを マッハでつくって
おじさんたちや おばさんたちを はげまして なごまして
1日が おわるまで そのときまで
ちいさな からだで かけまわる
ママは兵隊
どこにもいかず ぐちもいわず
ママは兵隊
ずっと そこに いてくれる
やくざのおじさんも びょうきのおばさんも
おえらいおばさんも せけんしらずなおにいさんも
みんな みんな ママのうつわで だいまんぞく
パパも兵隊
ろうたいに むちをうって
食パンをかいに 車をだして
ピラフを いために キッチンにこもって
フキンを しぼりに 腰をまげて
かわいい むすこに おこづかい
そろそろ いやな おきゃくが くるから
しんぶんと いっしょに トイレにいく じかん
まいにち まいにち おなじだけ
まいにち まいにち ひとつづつ
お店の レジを しめた あと
ママは やっと 息をつき
おふろあがりの ぼくを みる。
あんたが とっても ちっちゃいとき
ママが 風邪を ひいたのね
ちっちゃい ちっちゃい あんたがね
フキンを しぼって いっしょうけんめい
あたしの おでこに のせたのね
ごほん ごほんって 咳したら
ママ かわいちょ かわいちょ っていって
おんぶひもで あたしを おぶろうとするのよ
びょーいん びょーいん ってかつごうと するの
あのときは 涙でたよ、ほんと。
おくにのためでも あかがみでも やっかみでも うらみでも ない
あたしは いきてるのを かんしゃ、
だって じゅうぶん しあわせだもん
さ、もう ねなさい
あしたも しごとだから
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きしむ
アイスが食べたい 002
● きしむ

ぜんぶの言葉が枯渇した朝、
ぼくは無気力なカラダを外気に垂らして
デッチ奉公にでる。
最後の一滴の言葉も、
知らない腹話術師にもってかれる。
鉄筋コンクリートのグリッドの上を
鉄の車輪がすべってく
かなきり音がうなって、老人は舌打ちをする。
僕らは途方もない虚無を抱えて
何十年もこうしているのだろう
あの夏もあの朝も かわらずこうして
さよならも言わずに人は、
ポツンとおいてかれる。
街は暴力と鋭利さを引出にしまって
笑顔を振りまいている
僕は地下鉄を抜けて
入り口にいた女から
ティッシュペーパーをもらう。
あのあと、君と僕と、そしてそのすべての周囲の関係するものたちは、渦となって、
極端なまでに、あそこへ流されていった。
ドミノ倒しのように人は不幸に汚されていく
残酷なのは
ぼくのほう
鍵十字は
ぼくが捨てたもの
無重力に憧れて
無重力を歌えば
無重力に弾かれて
無愛想に笑うしかないのだから
こんな夜は
歯がかける予感
キャベツの芯を噛みながら
あの店の奥の座席で
チビた鉛筆で
今夜地図を描こう
なんのため?
忘れたのかい
どこにも逃げ出せないことを忘れないために
無数のポスターが僕を見つめている
キャッチフレーズが僕を穴だらけにする
そんな僕のカラダは栄養ドリンクを欲しがる
活性酸素をいっぱい感じた夕方
僕は君に会いにいこう
ここが泣くための場所
たったひとつのサツバツからの避難所
繋いだ手と手の間の温度は
やっぱりぬくいんだな
それは記憶よりも言葉よりも早く 僕の知覚を伝う
ゼロとイチよりも早い速度とデジベルで ぬくもりは僕の頬を伝う
愛おしみのない世界で
信じられるのはそれだけなのだから
電車はいつの間にか、あの川を越えた。
ガタンゴトンと
切なさは歌う
ガタンゴトンと
寂しさは笑う
ちみは道化
歯車に挟まれて
笑いながら泣いている
戻るにも
砕かれるにも
どちらもできなく
軋む音のなかで
懐かしい日を目に浮かべている
アジサイの花にいたカタツムリ
プールに浮かんだアメンボ 塩素の匂い
ランドセルの横でゆれる
給食当番の服が入った白いきんちゃく袋
ガードレールが伸びる細い道
葬儀場に浮かんだお祖母ちゃんの煙
だだをこねてるだけだったのに、
もうあの日には戻れない
ここはもう見知らぬところ。
焼け後から楽譜だけが見つかった。
あの人の声はもう聞けないけれど
同じ歌は歌えるんだよと
姉は目をそらさず言った。
それでも僕はあした、
あなたに 会いに行く。
●一飯建立御粗末でした。
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● きしむ

ぜんぶの言葉が枯渇した朝、
ぼくは無気力なカラダを外気に垂らして
デッチ奉公にでる。
最後の一滴の言葉も、
知らない腹話術師にもってかれる。
鉄筋コンクリートのグリッドの上を
鉄の車輪がすべってく
かなきり音がうなって、老人は舌打ちをする。
僕らは途方もない虚無を抱えて
何十年もこうしているのだろう
あの夏もあの朝も かわらずこうして
さよならも言わずに人は、
ポツンとおいてかれる。
街は暴力と鋭利さを引出にしまって
笑顔を振りまいている
僕は地下鉄を抜けて
入り口にいた女から
ティッシュペーパーをもらう。
あのあと、君と僕と、そしてそのすべての周囲の関係するものたちは、渦となって、
極端なまでに、あそこへ流されていった。
ドミノ倒しのように人は不幸に汚されていく
残酷なのは
ぼくのほう
鍵十字は
ぼくが捨てたもの
無重力に憧れて
無重力を歌えば
無重力に弾かれて
無愛想に笑うしかないのだから
こんな夜は
歯がかける予感
キャベツの芯を噛みながら
あの店の奥の座席で
チビた鉛筆で
今夜地図を描こう
なんのため?
忘れたのかい
どこにも逃げ出せないことを忘れないために
無数のポスターが僕を見つめている
キャッチフレーズが僕を穴だらけにする
そんな僕のカラダは栄養ドリンクを欲しがる
活性酸素をいっぱい感じた夕方
僕は君に会いにいこう
ここが泣くための場所
たったひとつのサツバツからの避難所
繋いだ手と手の間の温度は
やっぱりぬくいんだな
それは記憶よりも言葉よりも早く 僕の知覚を伝う
ゼロとイチよりも早い速度とデジベルで ぬくもりは僕の頬を伝う
愛おしみのない世界で
信じられるのはそれだけなのだから
電車はいつの間にか、あの川を越えた。
ガタンゴトンと
切なさは歌う
ガタンゴトンと
寂しさは笑う
ちみは道化
歯車に挟まれて
笑いながら泣いている
戻るにも
砕かれるにも
どちらもできなく
軋む音のなかで
懐かしい日を目に浮かべている
アジサイの花にいたカタツムリ
プールに浮かんだアメンボ 塩素の匂い
ランドセルの横でゆれる
給食当番の服が入った白いきんちゃく袋
ガードレールが伸びる細い道
葬儀場に浮かんだお祖母ちゃんの煙
だだをこねてるだけだったのに、
もうあの日には戻れない
ここはもう見知らぬところ。
焼け後から楽譜だけが見つかった。
あの人の声はもう聞けないけれど
同じ歌は歌えるんだよと
姉は目をそらさず言った。
それでも僕はあした、
あなたに 会いに行く。
●一飯建立御粗末でした。
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