2008/08
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デバ、カリッパナシ

たまにはしっとりしたのを。



アイスが食べたい 013

デバ、カリッパナシ

IMG_2207.jpg


デバ、
かりていたデバ
錆び付いたのを
ちゃんと磨いでくれた自転車屋のおじさんに
きのう、私はさようならを言った。
癌化した膵臓にむかって私は、
ありったけの憎悪をめり込ませた。

おとつい、お寺の境内で遊んだ。
みっちゃんがサバの缶詰を拾って来て、
よしおが猫にやって、くしゃみをした。

歌って踊れるスナックのママが、
お寺の入り口で水玉の傘をさして立っていた。
ママの赤くなった目は まるでユウヤケ色
遠くから、お寺の住職が読経をする声が聴こえた気がした。

読経は、あたりの
しじまを揺らした。

だから今夜
魚屋からドジョウをわけてもらって
そいつを天ぷらにするはず
ぱあああんと パン粉につけて 
よったったところを、
菜箸でつかんで じじゅうううと 一発。
ぼくは 塩派。
きみは ツユ派。
かのこ姉ちゃんは オロシ派。
あの人は たぶん ぜんぶ派。

そのあと、みんなで銭湯にゆこう。
おばあちゃんは、
今日もスローモーションで、動いてるよ、
今日は台東区サービスデーで100円だから。
なのでタオルを僕にかしてほしい。
ぜったい 牛乳はおごるから。
そう、せったい 牛乳はおごるからね。

麻美たちはきのう浴衣を新調して
人生でもっとも高いものを買ったと
彼女は言った。
そうなのだ、うん、そうなのだ
あれは女としての役割を果たそうとしてる。
そうだね、ほんとにそうだね
ぼくらも彼らのように なれたらと
たまに思う。

松江は電話で生保の営業を始めたと言う。
とっても
大変なのだろう
ぼくにまで電話するのだから
彼女の娘のことは、
あえて聞かなかった僕はただしいのか
それは分からない。

先月自宅出産したばかりの鶴ちゃんは、
黄色い帽子を被ってる。
彼女が20代なのは信じられないと、
はじめて会ったおじさんたちが嗤った

だから
さようならをいおう。
実にハカナイ昨日にむかって。
あいつが素うどんを茹でおえたら
ほそぼそと ばらばらに
さようならを いおう。
あの人たちとは
もう会えないかもしれないから。

そうだよ、ほんとうにそうだ
僕はさようならを言うのに
もう2ヶ月以上もたっちゃったよ

くりかえし くりかえし
火事になった画廊から
まっくろい煙が空にのびてる。

くりかえし くりかえし
消防車のサイレンは
しじまを シェイクさせている。

だからお昼。
僕ははじめてきた誰かの屋上にあるおうちで
雲が空にいっこもない世界を
愛してもいいかなと 茶色く おもった。


どこかで
涙が一滴
羽毛布団に
シミを作ったのは
昨日。
女の喘ぎ声が
空気を透明に、ぬらした。
そう、
空気を透明にぬらした。

ぽとりと、

みんなが仕事に戻っていく、
そんな昨日。
そう、そんな昨日。





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Idiotechnology

 これはイディオテクノロジーって読む。イワズモガナだけどもidiot(あほ)とテクノロジ―との勝手な造語。なんか自動記述的に書いてって、そっからが中々まとまらんかったのを覚えてる。
もっと拡大拡張させて、シュールな近未来SFみたいにしてもおもろいかもっておもてる。

 たまたま手に入れた俳句集で、偉大な俳人・山口青邨によって、水原秋桜子、高野素十、山口誓子とかとともに「4S」と称されたこともあるような、阿波野青畝(あわのせいほ)という名の耳の悪い爺さんのコメントが載っていて、それにかなりショックを受けた。客観と主観についての話だ。客観と主観とは切り離せない。手の甲と手のひらみたいなもの。

 手のひらという主観を、手の甲である客観によって握りしめている状態。おのれの内面心象だったり自意識を無くすのではなく、内に留めて、それを客観で覆うという状態。それが俳諧の理想だとその爺さんはあっけらかんといっていた・・・ショックです。まったくもー
  
 

アイスが食べたい 012

Idiotechnology
 
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ドコカナ ドコカナ
 サイトウサンガ アルキマス

「ベス、ワシの物語をここでよーく覚えておくんじゃ」
オトサンはこめかみを叩きながら言った。
「ワシはなこの国にやってきた時には、まだこの目もちゃんと見えてな、親戚の知り合いの写真屋の助手になったんじゃ。ワシの仕事は掃除とフィルム交換とキャメラ管理と奥さんのお相手だった。」
 電話が鳴ってスピーカから声が聞こえた。
「カイル!殿下。第二秘書、ミト・レイラです。双子の弟のモン・シンキューが敵のアリンコ、2569匹をメソッドでお仕置きしたとの報告です、カイル!」
「ごくろうじゃ」
 オトサンがにやつきながら返事をした。
「ワシが『イボの党』に入ったのは戦争が始まる前じゃった。ニコニコ顔のミチル遠藤さんという偉いお方がパスポート写真を撮りにやってきた。ワシの顔を見てミチル遠藤さんが言うんだ。『フォッフォフォ、もしぃ?君の特技はハエを素手で取ることではないかね?』ワシはびっくりした。その通りだった。」
 黒光りのする机の上の党機関紙『マイ・ブラインド・タッチ・フォレバー新春特別号』に載ってるオトサンの写真がステキ。もちろん、いつものおひげをつねってるポーズ。
「それで言うんだ『フォッフォフォ、君の顔には素晴らしい未来が浮かんどるな、もしぃ?』ワシはびっくりしてキャメラを落としてしまった。じゃがもうどうでもよかった」
 あたしはパンツの下が痒くてそっと掻いた。

「ここにはこう書いてある。33年イボの党、入党。3年後には幹部候補生になり、翌37年、パオロ・ゾロアスターについての論文『ああ、あなたは知っていた』でイボ・ジュン賞受賞。同年、オセアニア連合との戦い(カンガルー戦争)で失明。42年党主席となり、民間では、青髭公、おひげ弁慶等と呼ばれる、とな。フォッフォフォ。そうして今に至っておる。わしの偉大なる戦争時代の回顧を、伝説的大監督のダレイオス・ヤバックス君が『わが髯の耐えられない鮮烈さ』という映画にして先週完成させてくれた。とりあえず、見ようか。」
 
オトサンがスイッチを押すと天井からスクリーンが下りてきて、照明が右側から徐々に暗くなった。

 「誇り無き、残虐行為を我が党は断じて許さぬ」
              ―イボ・ジュン
この映画をすべての闘争への死者へ、贈る。
  
『 わが髯の耐えられない鮮烈さ 』
                  
 無数の入り乱れる装甲兵たちの間で、
 K7式重層機関銃をぶっぱなす、おとさん。
 兵士クロマメノフ「青髯公!」
 青髯公「構うな、戦はこれからぞ、同志!」
 兵士クロマメノフ「なんと……御身は!…目を!!」
 青髯公「…我が目など、所詮我が痛み。されどイボの痛みは、我が民の痛み!」
 兵士クロマメノフ「おお、殿下!あなたは、なんと気高い!」
 イボ党の兵卒たちの輪唱「嗚呼、なんと気高い!」
 兵士クロマメノフ「そして、なんと誇り高い!」
イボ党の兵卒たちの輪唱「嗚呼、なんと誇り高い!」
 (ベートーヴェン、ピアノソナタ第29番 第四楽章がかかり、天上の天使たちが、青髯公を讃え、死屍累々の大地に舞い降りる…)
鼻息荒い男のナレーション「観よ、失明せし青髯公、疾風怒濤たる敵陣の猛攻を、エアーズロックに鳴り響く風のように、古代の民たちが吹く長笛の音のように、雄大な様さえ浮かべて、跳ね返し続ける公の壮挙を!その双眸から流れる血潮は、イボ党の結成の為に、大地の永続的な平和の為に、グランド・グリーンの大地に注がれ、我が党の兵どもをイボの底からふるえたたさん!」
 
 兵士クロマメノフ「勇猛なる青髯公、このままでは、無二なる御身の御体が……」
 青髯公、銃弾の乱射をしばしとめ、兵士クロマメノフに振り返りて、微笑を浮かべて曰く。
 青髯公「グッドラック」
 おとさんのきざな台詞とポーズは、いちばんかっこよかったころの 吉田栄作みたい。


 突然部屋が明るくなった。
 男の人が入ってきた。
「押尾洋平!止まりなさい!」
「・・・なぜ本名を知っておる?青髯公と呼べ!」
「余の声を聞き忘れたか!」(効果音:カアアン)
「…ほほう、その声は…さては、連合軍処刑用ミュータントマシンSタイプ、斉藤君か?」
「成敗!」
 オトサンはニヤリとすると自分の胸を指差して、ここじゃと言った。ちょっと素敵。
 斉藤さんは44年式フルハウスでオトサンにむかって撃った。弾が空中で止まって、
「フリーズ」って言った。

「は?」
 ってオトサンは間抜けな顔をして肩をすぼめた。美学的に、ちょっとナシだったのねw
 弾は「ザ・ドリーム・イズ・オーバー」って古代のイギリスの歌の一部を歌うと、オトサンの心臓に命中したわ。おひげが少しずれたの。
 斉藤さんが怒った顔をして言うの
「庸子、あそんでちゃ駄目だろ!」
「ふぁ〜い(ハートマーク)」
 斉藤さんの小型飛行機にのってあたしはハイウェイを走るの。音楽がジュークから流れてきて、響いたわ。曲はもちろん、『イエー・イエー・アイ・ウォン・チュー』よ。

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I want you yeah
As soon as you can
I need you yeah
Oh I can’t help waiting until night
Oh yeah
I made a perfect plan to make love with you
Oh oh yeah
I can destroy the ivory tower, maybe
Yeah yeah I want you now
It’s true


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リンゴ剥き機

アイスが食べたい 011

リンゴ剥き機

IMG_1672.jpg



リンゴ剥き機。
そんなものがあるのか、私は知らない。
わたしがヨシモトの芸人だったとしたら、
いいたいだけやろって相方につっこまれるだろう。

リンゴ剥き機。
渋谷のハチ公前で全裸で叫んでみたい言葉ベスト3をあげろと言われれば、まずそう答えるわね。ぽりーす、ぽりーさー、ぽりーせすとに、追われるあたし。

あたしは、ちっちゃなおっぱいを揺らして、豹みたいにつっぱしる。
そこは、青山通り。
ブルジョワそうなばばあやおやじたちを
押しのけて、
金持ちのガキたちも押しのけて、
あたしはただ、呼吸をしたいの。
ラン、あたし、ランね
ばかみたい
なんだろう、
あたしは、痛みを欲しているだけかもしれない。

ほんとうは、なんでもいいのかもしれない。
いい年こいた女が、学生気分でDJオズマのバックダンサーみたいに、アホみたいなダラシナイことしていると思われるか、
精神病で自殺寸前の女が、発狂したとか、どうせそんなこと、次の日のスポーツ新聞に書かれて、出勤途中のおっさんどもの暇つぶしになるのね。

けど、あたしは 
いま、
叫ばないといけないの。
カウントダウンしていく時限爆弾の前でビンラディンにフェラチオしているような気分だわ。
あのカフェで、ミックスジュースのスペシャルを頼んでも、もう治らないレベル。
あのお寺の住職のおじさんに除霊してもらったって、もはやなんの効果もないレベル。
でも、薬はのまないわよ。
おかあさんみたいには、なりたくないの。

そういえばそういうおばさんがいたっけね、
ゴダイバだっけ?
夫に抗議するためだか、夫を守るためだかなんかに裸で走ったっていう、おばさん。
あたしも、そう言われるんだわ。裸で走ったおばさんって、子供たちには笑われるんだわ。世界まる見え特捜部あたりで、楠田枝里子あたりに紹介されてサラール石井あたりに笑われるんだわ。

あたしは、速度になるの。
速度に。あたしはありえないメロディラインで、ありえないシンコペーションを刻みながら、もはやあたしではないものへと向かって後ろ髪を掴まれた時のライオネル飛鳥みたいな顔をしながら
裸で街を駆け抜けるの。

そう、あたしを見たものは死ぬわ。
あたしは、だれも呪う資格がない。
でも
どっかから
サザンとかミスチルとか流れたら、
いるやつら全員殺しそう。
マイルスだって
トム・ウェイツだってダメ。
あたしのことはもう、
どんな
うたでも、
寝かしつけることは、
できないの。
薫以外ね

でも
昨日から、乳首がカユいのよ
皮膚科に行くより、おしっこをつけとくほうがたぶん、効くわね、
さっき
つけちゃったわ

昔つきあってた 彼氏が
よくあたしを踊らせたわ。
あたしを後ろから見つめて
あたしのうなじあたりをじっと眺めてた。
気がつくと、
そこにあの人の暖かくて、濡れたベロが
吸い付いてるの。
いま
あたしはハチ公口改札横のトイレにいる。
もしまだ新宿東口の掲示板があったら
XYZと必ず書くわ。夢だったのよ、あれ
あの日、あの人に踊らされたみたいにくねって あたしは
着古した下着を脱ぐ。

さあ、扉をあければ、ぜんぶ終わるわ。
そして、すべてが始まるわ。

そしたら、リンゴ剥き機を
あたしにちょうだい。
ロフトかハンズか
99円ショップで探してちょうだい。
もし売ってなかったら、
あんたが作ってちょうだい。

たぶん、

それだけで
あたしは、
生きていけるから。

約束よ、

おばかさん


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こっちも!

のこりゆ

詩ばっかりでは飽きたかもしれないので、ってゆうか毎日更新するわたくちがもっとも飽きるので(笑)初試みとしてCM的にアニメーションによるポエトリーリーディングを作ってみましたわい。今後気がむいたら作っていくかも!!!


アイスが食べたい 010




のこりゆ

のこりゆに
ぬくみない

あける ふた
て いれて
のこりゆ 
おてて さがす
ぬくみ  

ぬくくない
ぬくく、ない

スイッチ まわす
ボタン おし
ひ つく
におう
ガスストーブ
でも きらい 
じゃない

きらいじゃない
じゃない

地図 みて
さがす
かふぇ
ほんとは コーヒー
のみたかった
おばさん でてくる
トイレ
かけ こむ
しんじ
ら れない
ほど
くさかった
くさ
かった


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こっちも!

どあ

いつもご愛顧ありがとうでござる!!!!!
それがしも詩作の限界まで
挑む所存でござるよ!!!!!
一飯建立つかまつる!!
目下おもろいことをたくらみちゅうであるがゆえ、
おまちくだされたく存じそうろう。かしこみかしこみ
一飯の恩義、清きワンクリックをカモン!!!!

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アイスが食べたい 009

MG_2710.jpg


どあ

最も深いところへと潜らねば、
あの泉の誰も知らない底の底へと降下していかねばならない。
常軌を逸してしまうこと。
振れてしまう針となること。
針はどっちへ振れていくのか。

そしてなにかぬめっとしたものへと触れていたことへ意識をむけること。
憑かれる。
何に。
己自身にだろうか。
違う。
もっと冷たいもの。
気狂いめいたもの。
そこはかとないもの。
前触れのないもの。
不可侵なものへと振れていくその速度。
真っ先に、
瞬きも許さず、
一言も発せず、
といきすら漏れず、
土気色の皮膚から捻られた一つの思い出、
それは、
歪。

地底を踏みつけたと感じたあの日から、
すべては誤謬とともに欺かれたのだが、
見知らぬ素振をしてそれを許したのは他ならぬおまえなのだ。

だがそこは最も浅く水分すら蒸発した塩っ辛い岩の上。
おまえは目を開け、
波の押し寄せてくる音を探した。
日が沈もうとしている。
遅い。
今すぐ飛び込め。
そこに
海は、
かならず、
ある。
お前は鈍い鉛だ。
すべての空気を放出する。
おまえは重くなる。
ぶくぶくと泡たちが水面を目指して吸い上げられていく。
あれらはおまえに取り憑いたものたちの残骸。
覆いかぶさっていたヴェールの切れ端の記録。
異端発見と適正化への誘導装置。
それらが泡としてふうっとおまえとは真逆の方向へ空中ブランコに
乗って戯れる曲芸師のように、影を残して消えていく。
おまえは暗闇へと降りていく。
あらゆる妄想や狂態や夢や邪念や印象や記憶やいつかのスナップショットや
ある映画の断片やテレビ番組のあるシーンなどが継ぎ合わされ編集されて
おまえのまえに目まぐるしく立ち現れては消え、最後の断末魔のようにとち狂う。
そして様々な声やメロディーや和音たちが一つのノイズへと収斂されるやいなや、
そこは、
静かさに満ちた。
同時にすべてが黒い沈黙で埋められ、
おまえは懐かしさとともに
言い知れぬ腹の底からの恐怖に慄く。
だが闇は静かで、なぜか優しい。
おまえを無の指先で慰撫しはじめおまえは恐怖感すらもだれかに
埋め込まれたものであったのかと笑い、最後の善意の泡がひとつ、
暗闇のなかでぽんっと割れて四散する。
それは、
人々が恐れるもの。
なぜ。
それは彼らが殺したものの姿なき屍体ゆえ。
忘れたられた憎悪ゆえ。
封じ込められた異なるもののおとずれゆえ。
普遍や恒久とされた秩序から嫌われた静かな無秩序たち。
それは怒気を発せずに、
悲しいまでに静かに怒りを湛えている。
おまえはその怒りの泉から無音の叫びを汲み取りそれをおまえの手のなかへ埋める。
埋められたその結晶をどうあつかう。
正直者のおまえはここまできてもまだ逡巡を重ね思いあぐねる。
記憶たちを裏切る。
人間的存在など忘れてしまう。
雫は凝固して錆びついた鍵になる。
闇のなかに鍵穴の形に光るところへ、
ドアをあけろ。
そう、
柔らかい暗黒の鏡面を渡っていくのだ。
何も踏み潰さずあらゆる空間を越えていけ。
無呼吸で。
酸素は無を引き離す。
鍵を入れる。
その光のなかへ。
ドアが開く。
目が無垢の侵略によって眩む。
そこは歩道だ。
車が絶えず
視界を横切っていく。
ぶおおおおおおんんんぶおおおおおおんん

振り返っても、なんもないよ、もう。


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