ひ・ぶん・ぶん 2
アイスが食べたい 016
ひ・ぶん・ぶん 2

ひ・ぶん・ぶん 1
雑誌や広告から写真を切り取って、スクラップ帳にのりづけしてコラージュすることに、疲れきった初老の小男、小出克己は、でぶった腹をかかえてコタツから出ようとすると、ちからなく萎えきった足は痙攣して、意味もなくつったのだが、
妻の幸恵はその時、浮気相手の土建屋の社長に池袋の芸術劇場の裏手にあるラブホテルで抱かれていて、有楽町の居酒屋で開かれた熟年合コンで三日前に知り合ったその男が茶色い鞄から取り出した水色のバイブで股間を振動されていたのだったが、
長女の高校三年生の葉子は塾にいくと嘘をついて初めて単車の後ろに乗せられていった世田谷公園のベンチで、大学生のヨシザワフミノリに生まれて初めて胸を揉まれていたのだが、
長男の孝志は三泊四日の予備校の冬期講習から家にむかって友達のヨコミツと帰っている途中でよった揚げ物屋のおやじに男爵コロッケ代120円を渡している時だったのだが、
葉子の胸を揉んだヨシザワフミノリは不必要に興奮して鼻息を必要以上に荒くしたものだから、されるままになっていた葉子は少しきもくなってヨシザワを押しのけると、ヨシザワの肩掛け鞄からオオマエケンイチのハードカバーの本が落ちて、散歩に来ていたオオムタサトミの飼い犬でシェパードのレオナルドがそこに鼻を利かせて臭いを嗅ぎだしたのだが、
足がつって倒れた拍子に机の上のスクラップや灰皿やきゅうすや若干お茶が入っていた湯呑をぶちまけて、バランスをとろうとおたおたした小出克己は、バランスをとれず左後ろに左耳の当たりから倒れて、その勢いで箪笥の上にあった大判の広辞苑が顔面におちてきて、メガネがぐしゃという音をだしたのだが、
幸恵は、どんなにバイブでいじられてもいかないものだから少しイライラしてきて男のペニスを掴み、口にふくみだしたのだが、その最中に見下ろした男の表情が死んだ父親に似ていて、だからこの男に抱かれる気になったんだろうと無造作にきずいたのだが、
ちょうどそのときヨコミツの自転車の後部に乗っていた孝志が男爵コロッケをむさぼりながら、黄色く点滅していたセブンイレブンの前の信号を渡りかけていたのだが、
レオナルドが嗅ぎだしたオオマエケンイチの本を取ろうとしたヨシザワが飲み屋に出勤前のオオムタサトミのノーメイクの顔にのけぞっているのを尻目に、大きな道を目指して駆け出していた葉子は、黄色くなったイチョウの葉が一枚ひらひらと落ちてきたのをじっとみつめなくてはならないような気になり、おさまらない動悸に全身を上下に揺らしながら、足をとめてそれを眺めだしたのだが、
居間の方から大きな音が聞こえた93歳の雪乃は便意を催したため、ベッドの横にあるボタンを押したのだが、息子の克己はやってこないものだから、うめき声をあげながら、ボタンを何度も何度も押し続けたのだが、
ヨコミツが漕ぐ自転車にむかって、白いメルセデスが急カーブを切ろうとしたものだから、逃げようとしたヨコミツの自転車は横転して、後部座席に乗っていた孝志は男爵コロッケを噛みながら道路のセンターラインあたりまでふっとび、そこにメルセデスの後を曲がろうとしてきた、予約した歯医に向かう途中のフジタユミコが運転する青い軽自動車が孝志に気づかずにこっちへやってくる光景に、頭を打ってぼおっとしていた孝志はおもわず顔をひきつらせたのだが、
幸恵は父親似の土建屋の社長のペニスを、過去に忘れてきたあらゆるコンプレックスから解放されるためのように口の中で上下しつづけ、その余りのはげしさに、土建屋の社長ホドタは、精液を不可避的に放出しそうになっていたが、まだもったいないから耐えようと思っていたのだが、
葉子は落ち葉のうつくしさのなかに、人生の短さと儚さを感じ取り、今日死んでしまうかもしれないし、バージンで死ぬのはいやだと、ノーメイクのオオムタサトミに絡まれるヨシザワの方にきびすを返して歩き出したのだが、
メガネの割れたレンズが眼に食い込んでいるのを感じながら鼻に圧迫と痛みを感じた小出克己は、起き上がろうとしたのだが、つった足がありえない痙攣をおこしたために、ただもだえて何かをつかもとうと手を握り締めたのだが、割れた花瓶の破片を掴んでしまい、手に激痛が走ったのだが、母の部屋の方から鳴り続けるチャイムの音になんとか反応しようと顔をのけぞるのだが、
孝志は、フジタユミコが運転する青い軽自動車にこれから弾かれるのだと分かった瞬間に過去の記憶のフォルダがひらかれて、小学生のころにいった写生会で、意識していたイシダマコちゃんが、きづいたら隣にいる光景が眼前にひろがっていたのだが、
それは起き上がったヨコミツが、同級生の孝志が青い軽自動車に跳ねられるのを叫びながらみてしまったたんなる一瞬だったのだが、
ホドタは幸恵のフェラチオに耐え切れず白濁した精液を幸恵の口中に発射してしまったのだが、
雪乃はありえない腹部の痛みに耐え切れずに、もはやボタンを押すこともできなくなり、そのまま枕に顔をうずめたのだが、
ヘルメットを被った葉子は、ロストバージンにとりつかれながら、ヨシザワフミノリのバイクの後部に、またいで乗ると、すぐにそれは246を渋谷方面に消えて、みえなくなった。
●ちーーっす
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妻の幸恵はその時、浮気相手の土建屋の社長に池袋の芸術劇場の裏手にあるラブホテルで抱かれていて、有楽町の居酒屋で開かれた熟年合コンで三日前に知り合ったその男が茶色い鞄から取り出した水色のバイブで股間を振動されていたのだったが、
長女の高校三年生の葉子は塾にいくと嘘をついて初めて単車の後ろに乗せられていった世田谷公園のベンチで、大学生のヨシザワフミノリに生まれて初めて胸を揉まれていたのだが、
長男の孝志は三泊四日の予備校の冬期講習から家にむかって友達のヨコミツと帰っている途中でよった揚げ物屋のおやじに男爵コロッケ代120円を渡している時だったのだが、
葉子の胸を揉んだヨシザワフミノリは不必要に興奮して鼻息を必要以上に荒くしたものだから、されるままになっていた葉子は少しきもくなってヨシザワを押しのけると、ヨシザワの肩掛け鞄からオオマエケンイチのハードカバーの本が落ちて、散歩に来ていたオオムタサトミの飼い犬でシェパードのレオナルドがそこに鼻を利かせて臭いを嗅ぎだしたのだが、
足がつって倒れた拍子に机の上のスクラップや灰皿やきゅうすや若干お茶が入っていた湯呑をぶちまけて、バランスをとろうとおたおたした小出克己は、バランスをとれず左後ろに左耳の当たりから倒れて、その勢いで箪笥の上にあった大判の広辞苑が顔面におちてきて、メガネがぐしゃという音をだしたのだが、
幸恵は、どんなにバイブでいじられてもいかないものだから少しイライラしてきて男のペニスを掴み、口にふくみだしたのだが、その最中に見下ろした男の表情が死んだ父親に似ていて、だからこの男に抱かれる気になったんだろうと無造作にきずいたのだが、
ちょうどそのときヨコミツの自転車の後部に乗っていた孝志が男爵コロッケをむさぼりながら、黄色く点滅していたセブンイレブンの前の信号を渡りかけていたのだが、
レオナルドが嗅ぎだしたオオマエケンイチの本を取ろうとしたヨシザワが飲み屋に出勤前のオオムタサトミのノーメイクの顔にのけぞっているのを尻目に、大きな道を目指して駆け出していた葉子は、黄色くなったイチョウの葉が一枚ひらひらと落ちてきたのをじっとみつめなくてはならないような気になり、おさまらない動悸に全身を上下に揺らしながら、足をとめてそれを眺めだしたのだが、
居間の方から大きな音が聞こえた93歳の雪乃は便意を催したため、ベッドの横にあるボタンを押したのだが、息子の克己はやってこないものだから、うめき声をあげながら、ボタンを何度も何度も押し続けたのだが、
ヨコミツが漕ぐ自転車にむかって、白いメルセデスが急カーブを切ろうとしたものだから、逃げようとしたヨコミツの自転車は横転して、後部座席に乗っていた孝志は男爵コロッケを噛みながら道路のセンターラインあたりまでふっとび、そこにメルセデスの後を曲がろうとしてきた、予約した歯医に向かう途中のフジタユミコが運転する青い軽自動車が孝志に気づかずにこっちへやってくる光景に、頭を打ってぼおっとしていた孝志はおもわず顔をひきつらせたのだが、
幸恵は父親似の土建屋の社長のペニスを、過去に忘れてきたあらゆるコンプレックスから解放されるためのように口の中で上下しつづけ、その余りのはげしさに、土建屋の社長ホドタは、精液を不可避的に放出しそうになっていたが、まだもったいないから耐えようと思っていたのだが、
葉子は落ち葉のうつくしさのなかに、人生の短さと儚さを感じ取り、今日死んでしまうかもしれないし、バージンで死ぬのはいやだと、ノーメイクのオオムタサトミに絡まれるヨシザワの方にきびすを返して歩き出したのだが、
メガネの割れたレンズが眼に食い込んでいるのを感じながら鼻に圧迫と痛みを感じた小出克己は、起き上がろうとしたのだが、つった足がありえない痙攣をおこしたために、ただもだえて何かをつかもとうと手を握り締めたのだが、割れた花瓶の破片を掴んでしまい、手に激痛が走ったのだが、母の部屋の方から鳴り続けるチャイムの音になんとか反応しようと顔をのけぞるのだが、
孝志は、フジタユミコが運転する青い軽自動車にこれから弾かれるのだと分かった瞬間に過去の記憶のフォルダがひらかれて、小学生のころにいった写生会で、意識していたイシダマコちゃんが、きづいたら隣にいる光景が眼前にひろがっていたのだが、
それは起き上がったヨコミツが、同級生の孝志が青い軽自動車に跳ねられるのを叫びながらみてしまったたんなる一瞬だったのだが、
ホドタは幸恵のフェラチオに耐え切れず白濁した精液を幸恵の口中に発射してしまったのだが、
雪乃はありえない腹部の痛みに耐え切れずに、もはやボタンを押すこともできなくなり、そのまま枕に顔をうずめたのだが、
ヘルメットを被った葉子は、ロストバージンにとりつかれながら、ヨシザワフミノリのバイクの後部に、またいで乗ると、すぐにそれは246を渋谷方面に消えて、みえなくなった。
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