2008/04
 123456789101112131415161718192021222324252627282930 

アンドロイドへの恋

おひさしぶりぶりっす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
永きに渡る中断失礼しました!!!
これから昼子がんばりまうす
よろしく おにゃんこっす!!!!!!




アイスが食べたい 018

アンドロイドへの恋

IMG_1572.jpg




っかん
っかん
っかん

階段を登る優美な二足歩行のラインが
気配を消して、さりげなく、
私の隣の席に 座っている。

ツービー
オル ノット
ツービー

二匹 三匹 三匹 四匹
の海老たちが、階段下にある
発砲スチロールの箱の中で
ぐにゃ ぐにゃ している。

私に内蔵された記憶ダイナミクスチップ 550 TBの中の映像ファイルを再生し、BR無線LANで繋がれた携帯型空間投影装置「レンコン」で私はそれを風呂場の窓にリア・プロジェクションさせ、「土星の湯」の元を入れたバスに漬かって
これが何回目になるか もはや 数えられない その時間を 懲りずに 復元する。

―一年前。

すべては、同じだ。
あなたは、私に最適化されて、
私の隣の席を優美に侵略すると、
そのまま私を、支配下に置き、
目覚めのシルクの布のように、君臨する。

あらわれては
消え去る
その ぬくみに
私は ひっそり 怯える。

手は、グラスをひっかけ、
水は 私の黒いノートの 文字を
撹拌し 四方に 甘えさせる。

数時間後に内部で発せられた言語:

きみ、まちたまえ
僕は まだ 君に なにも 
つたえては いない

数日後に外部化され送信された言語:

私は、このまま。
あなたは、それでいいの。
だって、私は、
このままで いいんだもの。

恋は人をフロイトにさせる。
なぜ、なんで、どうして、ホワイという
プロファイリングへの欲望は、
本能のOSに書き込まれた、
消えないプロトコルなのか。

「この花を うけとってくれないか」
「あら、きれいね」
「この曲を きいてくれないか」
「あら、いい曲ね」
「この果物を たべてくれないか」
「あら、おいしいわね」
「僕と、食事に いかないか」
「自分の時間が、たまにはほしいわね」

通り雨が、その白い階段を濡らした。

っかん
っかん
っかん

あなたの美しいラインは、
コントラストのない世界のなかで、
仄かに 光を帯びていた。

「あなたは 弱い人だ」
「あら、そんなことないわ」
「だったら なぜ あなたは そんなに 疲れているのか?」
「それは、そういう時期なの 今」
「あなたは いつも そうだ」
「あら、そうかしら」
「僕と あの公園で 散歩しないか」
「ごめんなさい 今日 母がくるの」
「来週の水曜日に おいしいレストランにいかないか?」
「あら、あのお嬢さんと いってらっしゃいな」

無機質な清潔さを装うその近代的浴室のなかで、
私は仄かに呻き 投影された 空間に 土星の飛沫を 浴びせた。

スクリーンのなかの ハンフリー・ボガードは、
顔を 女には 分からない 角度で 歪めた。

ツービー
オル ノット
ツービー

ピンクと濃いパープルが好きだったあの娘にもらった かわいらしい骸骨の絵の枕を、私は 何度も 何度も 何度も 何度も 何度も 何度も 何度も・・・

そう、
捨てられなかった。

ボガードは、くわえ煙草を吹かしながら
手紙を書いている。

人類が、異性に向かって 何度も 何度も 何度も 何度も 何度も 何度も 何度も 不可避的に 神経症的に 自己愛的に つづりつづけて来た あの 舌足らずな 言葉を。

スクリーンから、関連映像ファイルのタブが開き、
私はYESのボタンを 前歯に埋め込まれたコントローラーでダブルクリック・アンド・バイトすると、投影されたスクリーンの上下左右、そしてそれぞれの斜めの位相に、エッジの透明度が
下げられた いくつかの大小様々なスクリーンが 新たに投影された。

ソフトウェアの象のロゴマークが現れ、しばらくして、無数の映像が 画面を 飛び跳ね 始める。 

それらは、往時の私の内面的ヴィジョンを結像したもので、
様々な 感情の位相によって 配列され 自動編集されながら 設定された ディゾルブエフェクトによって、1秒の間隔をおいて 新しいものへと 次々に更新されていく。

NRF社によって開発された記憶映像保存装置(ホモ・ヴィジョン)によって 収集された私のヴィジョン・コレクションを 一昨年絶滅したアホウドリのように
見つめながら 私は これは 「 地獄の顕在化に 他ならぬ 。君たちは悪魔か?」と 
カスタマーセンターに メールを 送った。

ゆきつく果ては じごく 
すべての回路は カナキリ声を なりちらかして 私の 私である すべての 由縁を 抹殺する のだ

荒原で 祖父の顔を持ったモンスターが 灼熱に 焼かれて 断末魔の叫びをあげている
小さな 羽虫が シンクロナイズドして 大きな手になり 自転車に乗った私を つかもうとする
白人から追われる インディアンである私は、その砂利山を すっころび 崖下で首の骨を折る
砂浜を 走る 野武士である私は 泣きじゃくる赤ん坊を抱えた 兄の顔をした 下人を 斬る
その横で あなたと 同じ顔をした 遊郭から 逃げて来たような 痩せた女が 
結った髪を ふりみだして 逆光の 砂浜に 残血を したたらせた 私を 
みる、みる、みる、みる、みる、みる、みる、みる、みる、みる・・・

( 私に内蔵された夜空を飛ぶ鉄の物体とそれから繰り出される砲弾の爆撃音と それと同時に 空間を揺らす 空襲警報の甲高いサイレン音 )

その顔は 原節子になり 山田五十鈴になり 吉永小百合になり ジーン・セバーグになり 
ローレン・バコールになり ナターシャ・キンスキーになり ヴァージニア・チェリルになり
ジュルリー・デルピーになり ジュリア・ロバーツになり デビー・レイノルズになり 高峰秀子になり 岸恵子になり 大原麗子になり オードリー・ヘップバーンになって

眼前の私を、侮蔑するのだ。
錯覚 ―「また青か」と呟く青年。― デジャビュの光景。なしくずしのリピート。くわえた煙草を口から落とすボギー。

すべての記憶の映像たちは、「めまい」エフェクトと「エンボス」エフェクトと「グロー」エフェクトを 自動レンダリングされ、混ざり合い、こねくり合い、アトランダムに、なしくずしに・・・・・・

女たちの台詞「それなら薬をもらいに おいきなさい」

(サイレンと爆撃音がやむ)

― あなただけは、
違うと 思っていた

ツービー
オル ノット
ツービー

( 誰かが歌う。

 未来です
 これが未来です
 未来です
 これが未来です

この声は私か?ひばりか?杉良か?清志郎か?ライオネル・リッチーか? )

白い朝
トレンチの襟を きれいに 立て
あなたの部屋の
扉を叩いた 私は
金色の懐中時計を とりだす
秒針と短信が むちゃくちゃに ぐるぐると 回転している
ぐるぐる ぐるぐる ぐるぐると、回転している。

白い
そこは 白い
どうしても どこまでも 白い

いつの間にか、
スクリーンは一つだけに
なっている メールフォルダを開く映像

……………………
××××××××××××××××××××
××××××××××××××××××
×××××××× ×××××××× ××××××
×××××××××××× 
それが、私の気持ちです。

自立して がんばってください
お元気で。」

字幕―提供:【 オンライン恋文学RPGデアデア.ネット 】当社サービスの商用目的の無断使用および無断複製は、固くお断りさせて頂きます。

やべ、



●一飯建立御粗末でした。
●感性の目盛が3mmあがったなら、クリックプリーズ。おねがいします!
↓   ↓   ↓ 
人気ブログランキング 

 | ホーム | 

カウンター

プロフィール

Hiruco Essai

詩人・昼子悦西でございまする。
自作の詩と写真と肉声で一飯建立つかまつる。ご堪能くだされい。

一日一回、応援のクリックお願いしま〜す♪

ブログ内検索

始めての方へ。

昼子の昼飯ってなんやねん?とお思いのお初のお客様は、こちら を。更に分からなくなること請け合いでゴザル。

月別アーカイブ

定期購読されたし!

昼子の昼飯のRSSフィード

ごれんらくはこちら

詩/写真の使用、ご依頼、ご感想などお寄せくだされたし。

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード

携帯でも!

QRコード