ひ・ぶん・ぶん
アイスが食べたい 006
ひ・ぶん・ぶん

タダ券をポケットに入れたまま
回した洗濯機が
終了の合図を僕らに送った時、
夢遊病者のアンドウは、
翼を折り畳んで
縞柄の鞄に仕舞い込んだのだが
ネイルサロンから出てきたトンカツ屋の娘、
ユウコは
ピカピカにサイケな色を放つ爪をテカらせて
アンドウとすれ違い様に
サービスカードをポケットの裾から
落としてしまい
それは十五時四十八分十一秒に
その街路に吹いた風によって拐われて
車道脇の路側帯まで舞っていったのだが
初老のジツカワがそれを拾い上げ
老眼鏡を外してそれを凝視したのだが、
そこに丁度
参院選を闘うナメカワサトミの演説が始まり、
鼻からピアスをあけたコバヤカワがそれを睨み、
彼のリュックサックから
若き日のアンナ・カレニーナが顔を出したその頃、
昨日右翼団体に入隊したピアニストのヤブ睨みのフジタが買出しから事務所に
戻るためにスーパーの袋に麦茶の元のハコを詰めて
交差点を渡ろうとしてたのだが、
僕はボードレールの一説を頭の中にループさせて世界中の風景を蔑むように、
溢れ出せる限りの愛をマクドナルド横の交差点の中央部分で
隣人たちにテレパシーで送ろうとしたのだが、
ユウコは僕の方にやって来て、
遅かったじゃないと涙目で言うものだから
僕の愛と蔑みとテレパシーは止んでしまって、
僕はランチの時間が近いことを思い出したのだが、
ジツカワは僕を捕まえて
「世界に拒絶された人のために 愛の署名をください」と
ユウコが落としたサービスカードを持ちながら言うものだから、
僕はナメカワサトミのダミゴエの演説から逃れるように
ジツカワの差し出すB5の用紙に
葛飾G歌麿と書き込んだのだが、
ユウコがサービスカードに気づいて、
ジツカワからそれを引ったくり
よじった体が交差点を渡りきったフジタの体にぶつかり、
フジタは手から麦茶の袋が入った大量のハコを道にぶちまけたのだが
コバヤカワは汚物を見るような目で 麦茶のハコを見下ろし、
一つの麦茶のハコを無意識の正確さで踏みつけたのだが
そこに鞄から翼を取り出したアンドウがやってきて
しきりに空中から頭を下げまくるので、
僕はボードレールの一説を忘れて
僕の服にこびりついた
タダ券の残骸をむしりとって
ランチを取りに そこへ向かった。
●一飯建立御粗末でした。
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タダ券をポケットに入れたまま
回した洗濯機が
終了の合図を僕らに送った時、
夢遊病者のアンドウは、
翼を折り畳んで
縞柄の鞄に仕舞い込んだのだが
ネイルサロンから出てきたトンカツ屋の娘、
ユウコは
ピカピカにサイケな色を放つ爪をテカらせて
アンドウとすれ違い様に
サービスカードをポケットの裾から
落としてしまい
それは十五時四十八分十一秒に
その街路に吹いた風によって拐われて
車道脇の路側帯まで舞っていったのだが
初老のジツカワがそれを拾い上げ
老眼鏡を外してそれを凝視したのだが、
そこに丁度
参院選を闘うナメカワサトミの演説が始まり、
鼻からピアスをあけたコバヤカワがそれを睨み、
彼のリュックサックから
若き日のアンナ・カレニーナが顔を出したその頃、
昨日右翼団体に入隊したピアニストのヤブ睨みのフジタが買出しから事務所に
戻るためにスーパーの袋に麦茶の元のハコを詰めて
交差点を渡ろうとしてたのだが、
僕はボードレールの一説を頭の中にループさせて世界中の風景を蔑むように、
溢れ出せる限りの愛をマクドナルド横の交差点の中央部分で
隣人たちにテレパシーで送ろうとしたのだが、
ユウコは僕の方にやって来て、
遅かったじゃないと涙目で言うものだから
僕の愛と蔑みとテレパシーは止んでしまって、
僕はランチの時間が近いことを思い出したのだが、
ジツカワは僕を捕まえて
「世界に拒絶された人のために 愛の署名をください」と
ユウコが落としたサービスカードを持ちながら言うものだから、
僕はナメカワサトミのダミゴエの演説から逃れるように
ジツカワの差し出すB5の用紙に
葛飾G歌麿と書き込んだのだが、
ユウコがサービスカードに気づいて、
ジツカワからそれを引ったくり
よじった体が交差点を渡りきったフジタの体にぶつかり、
フジタは手から麦茶の袋が入った大量のハコを道にぶちまけたのだが
コバヤカワは汚物を見るような目で 麦茶のハコを見下ろし、
一つの麦茶のハコを無意識の正確さで踏みつけたのだが
そこに鞄から翼を取り出したアンドウがやってきて
しきりに空中から頭を下げまくるので、
僕はボードレールの一説を忘れて
僕の服にこびりついた
タダ券の残骸をむしりとって
ランチを取りに そこへ向かった。
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アイスが食べたい。
アイスが食べたい 005
アイスが食べたい。

りんりんりん、りんりんりん
っていう電話は、もうないよな。
つんつんつん、つんつんつん
なんてしあう相手は、もういないよな。
あぁ
めんどくさい
とっても。
トイレに戻って、水を流すくらいならぼかぁ、
ズラかぶって婆さんの服を着て、コマネチをしつづけるよね、
だってぼかぁは世界中の平和と核バランスについて考えるのに、ぜんぶのブドウ糖を使わなくちゃだからさ。
りんごも、タマネギも、だいこんも、お肉も、だいぶ腐ってしまったな。
パンは黴びて、青と白のハーモニー。どこかで腐った魚の臭いがするな。
けども、ぼくはフランスの第三帝政について、ここで考え続けなければならないのだ。ちみらの日常のなかでよたよたするわけにはいかぬのだよ。
ああ、
めんどくさい。
あの娘といえば、どこかに消えてしまって
僕はといえば、頭にきてあの娘のアドレスを消してしまって
僕らはもう、たぶんこの世では会えない。
と思ってもにんげんというやつはアホだから、どっかで出会えるかもしれないなどと期待してしまっていて、ヒトゴミのなかを歩いていると、あの娘の面影を無意識に探したりしてしまうものだから、ぼかぁはニヒルに自嘲するしかないのだよ。
六本木の交差点の前のトウミツ前で、
ぼかぁ ぽけえっとずっとタバコを吸ってたなぁ。一箱半ぐらいね。
だから、ぼかぁ、アイスが食べたい。
いま、下痢してるんだけどね。
ほんとうは、
もう一度こう言いたいのにな。
君の席のとなりに、
座っていいかな、って。
ぐすんだね、
まったく。
解説するとだな、
君の顔をじっとみるのは
恥ずかしいから、
ただとなりに座りたいわけよ。
まったく
君のパフュームの匂いは、ほんとうに格別だ、った。よー、
悲しむだけのゆとりぐらい、
神の不在を証明しようとしている
みじんのひまもないぼくにも、
まだ、あるんだな、
きみと食べた
あの料理は、
ほんとに
おいしかった。
あの日、
みた月は、
とても
まばゆかった。
ああ、
すべてが
忙しい。
たてじまとよこじまがジンチトリをしているなかで、ぼかぁ缶けりしようと提案したことがある。息子のむけてないあいつらはめをひんむいて、こっちに鉄パイプふりまわしながら威嚇してきたものだから、ぼかぁ降参したなぁ
ぼかぁ うまれつき平和主義者であり、ふぇみにんだんだなぁ
荒れ狂うのは、ぼくらノーブルのすることじゃあない。
ノーブルってぇのはね、
うまれつき どっかでコンサバなんだな。
ぼくはね、ここでメディアの暴力について社会学的にかんがえなくてはならないんだな。ノーブルの仕事は、おんぶだっこでブリッジすることなんだな。なにノブレスオブリッジとかけてるんだがな、君らにはわからんだろうな。くくくくく、、ふー
でも
ひだりもみぎも
やけにさわがしいねぇ
ちみらが
いつまでも
そんな風だから
ぼかぁ、
こんなに、
忙しんじゃないか。
でも、ぼくでも夢想することがある。
ぼくも、にんげんにまみれて、
ネクタイをしめて、
微笑みを浮かべて、
上司におべっかをいうんだ。
飲み会でちょっとエロい同僚のけつをなでて、
上司に説教された宴会場に、
寝ゲロを吐いて
翌日社内で総スカンに合うんだ。
でもぼかぁなぜか社長に気に入られて
銀行かなんかの頭取かなんかのオジョウと御見合いする。
なんだかしらなけいれど
ぼかぁ漫喫について熱く語ってしまい、
相手が漫喫ってなんですかなどと真顔で聞いてくるものだから
ぼかぁ緊張して、
おちゃを御見合い相手のおかあさんに
ひっかけてしまい、
おおやけどを負わせるんだ。
そしたら社長夫人の痩せたばばあが
とんだそそうだなんだ抜かすから
ぼかぁ かあっとなってしまって
ばばあをおしよけて
オジョウに軽く会釈して
リンダリンダを大声で歌いながら
原チャリを飛ばしてかえろうとするんだが
すぐちかくのコンクリの塀にそのままぶっこんでしまって、
竹林に乗り入れて原チャは大破するんだが
不思議と傷ひとつなくて、
ぼかぁ人生というものの不思議さを噛み締めるんだなあ。
結局 有り金ぜんぶ使って
家までタクシーでかえってしまうんだな。
どんなに夢想しても
ぼかぁ結局、ここに帰ってきて、
こうして非ユークリッドの整合性について検証しなくてはならないわけよ。
通勤電車に乗るくらいなら、ぼかぁスフィンクスのところまでいってきて、ぼくに質問してくださいと頼んで、朝は四つ、昼は二つ、夜は三つのものはなんだとかぬかされたら、女の浮気心かなぁとかいってやるほうがましなんだな。今は財布に三千円も、ないけれど。
だから、アイスが食べたい。
むしょうに。ほんしんから。
ごんごんごん、ごんごんごごん
壁を殴ったら、
手は、
痛いんだな。
そのまんまのんでみた醤油は、
ほんとうに、
しょっぱいんだな。
壁時計はもう、午後。
くるってるだろ、これ
まだ、
アイスぐらい
買えるわけよ。
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りんりんりん、りんりんりん
っていう電話は、もうないよな。
つんつんつん、つんつんつん
なんてしあう相手は、もういないよな。
あぁ
めんどくさい
とっても。
トイレに戻って、水を流すくらいならぼかぁ、
ズラかぶって婆さんの服を着て、コマネチをしつづけるよね、
だってぼかぁは世界中の平和と核バランスについて考えるのに、ぜんぶのブドウ糖を使わなくちゃだからさ。
りんごも、タマネギも、だいこんも、お肉も、だいぶ腐ってしまったな。
パンは黴びて、青と白のハーモニー。どこかで腐った魚の臭いがするな。
けども、ぼくはフランスの第三帝政について、ここで考え続けなければならないのだ。ちみらの日常のなかでよたよたするわけにはいかぬのだよ。
ああ、
めんどくさい。
あの娘といえば、どこかに消えてしまって
僕はといえば、頭にきてあの娘のアドレスを消してしまって
僕らはもう、たぶんこの世では会えない。
と思ってもにんげんというやつはアホだから、どっかで出会えるかもしれないなどと期待してしまっていて、ヒトゴミのなかを歩いていると、あの娘の面影を無意識に探したりしてしまうものだから、ぼかぁはニヒルに自嘲するしかないのだよ。
六本木の交差点の前のトウミツ前で、
ぼかぁ ぽけえっとずっとタバコを吸ってたなぁ。一箱半ぐらいね。
だから、ぼかぁ、アイスが食べたい。
いま、下痢してるんだけどね。
ほんとうは、
もう一度こう言いたいのにな。
君の席のとなりに、
座っていいかな、って。
ぐすんだね、
まったく。
解説するとだな、
君の顔をじっとみるのは
恥ずかしいから、
ただとなりに座りたいわけよ。
まったく
君のパフュームの匂いは、ほんとうに格別だ、った。よー、
悲しむだけのゆとりぐらい、
神の不在を証明しようとしている
みじんのひまもないぼくにも、
まだ、あるんだな、
きみと食べた
あの料理は、
ほんとに
おいしかった。
あの日、
みた月は、
とても
まばゆかった。
ああ、
すべてが
忙しい。
たてじまとよこじまがジンチトリをしているなかで、ぼかぁ缶けりしようと提案したことがある。息子のむけてないあいつらはめをひんむいて、こっちに鉄パイプふりまわしながら威嚇してきたものだから、ぼかぁ降参したなぁ
ぼかぁ うまれつき平和主義者であり、ふぇみにんだんだなぁ
荒れ狂うのは、ぼくらノーブルのすることじゃあない。
ノーブルってぇのはね、
うまれつき どっかでコンサバなんだな。
ぼくはね、ここでメディアの暴力について社会学的にかんがえなくてはならないんだな。ノーブルの仕事は、おんぶだっこでブリッジすることなんだな。なにノブレスオブリッジとかけてるんだがな、君らにはわからんだろうな。くくくくく、、ふー
でも
ひだりもみぎも
やけにさわがしいねぇ
ちみらが
いつまでも
そんな風だから
ぼかぁ、
こんなに、
忙しんじゃないか。
でも、ぼくでも夢想することがある。
ぼくも、にんげんにまみれて、
ネクタイをしめて、
微笑みを浮かべて、
上司におべっかをいうんだ。
飲み会でちょっとエロい同僚のけつをなでて、
上司に説教された宴会場に、
寝ゲロを吐いて
翌日社内で総スカンに合うんだ。
でもぼかぁなぜか社長に気に入られて
銀行かなんかの頭取かなんかのオジョウと御見合いする。
なんだかしらなけいれど
ぼかぁ漫喫について熱く語ってしまい、
相手が漫喫ってなんですかなどと真顔で聞いてくるものだから
ぼかぁ緊張して、
おちゃを御見合い相手のおかあさんに
ひっかけてしまい、
おおやけどを負わせるんだ。
そしたら社長夫人の痩せたばばあが
とんだそそうだなんだ抜かすから
ぼかぁ かあっとなってしまって
ばばあをおしよけて
オジョウに軽く会釈して
リンダリンダを大声で歌いながら
原チャリを飛ばしてかえろうとするんだが
すぐちかくのコンクリの塀にそのままぶっこんでしまって、
竹林に乗り入れて原チャは大破するんだが
不思議と傷ひとつなくて、
ぼかぁ人生というものの不思議さを噛み締めるんだなあ。
結局 有り金ぜんぶ使って
家までタクシーでかえってしまうんだな。
どんなに夢想しても
ぼかぁ結局、ここに帰ってきて、
こうして非ユークリッドの整合性について検証しなくてはならないわけよ。
通勤電車に乗るくらいなら、ぼかぁスフィンクスのところまでいってきて、ぼくに質問してくださいと頼んで、朝は四つ、昼は二つ、夜は三つのものはなんだとかぬかされたら、女の浮気心かなぁとかいってやるほうがましなんだな。今は財布に三千円も、ないけれど。
だから、アイスが食べたい。
むしょうに。ほんしんから。
ごんごんごん、ごんごんごごん
壁を殴ったら、
手は、
痛いんだな。
そのまんまのんでみた醤油は、
ほんとうに、
しょっぱいんだな。
壁時計はもう、午後。
くるってるだろ、これ
まだ、
アイスぐらい
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しっぺがえしがえし

見上げるとそこは青い残骸
中指のカケラをくわえた小童(わっぱ)が
チビたおいらの鉛筆をかっさらい
電信柱につっ込んで
今日も楽しく過ごせたね
喜々色ルンルン タラランラン
子犬に化けると話す犬語
力のつきた人力車
あの娘を乗せて沈んでく
マフラーまいたあの首が
お水のなかへお漬物
水音ぴしゃぴしゃ タラランラン
酔っ払いの靴をもらいできたクツヅレ
三味線教室前 過ぎて
肉屋のかみさんにウインク
メンチを揚げるる後ろ姿にゃ
仄い光が テカテカと
百円玉が一つたらない
肉汁ジュルジュル タラランラン
●珍しく短め〜〜
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電信柱につっ込んで
今日も楽しく過ごせたね
喜々色ルンルン タラランラン
子犬に化けると話す犬語
力のつきた人力車
あの娘を乗せて沈んでく
マフラーまいたあの首が
お水のなかへお漬物
水音ぴしゃぴしゃ タラランラン
酔っ払いの靴をもらいできたクツヅレ
三味線教室前 過ぎて
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